台風になるかも知れない熱帯低気圧発生2020/05/12


20200511-2100JST熱帯低気圧
気象庁によると、11日21時に「台風になるかも知れない熱帯低気圧」が発生したようです。今年初ですね。

左は発生時の気象衛星ひまわり画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。夜間のため赤外域の白黒画像です。オレンジ点線円は熱帯低気圧中心の直径1000km円を表しています。

日本から南に離れたフィリピンの南東海上ですから今すぐに影響はないものと思われますが、北上を始めていますので念のためご注意ください。折しも10日に奄美地方、11日に沖縄地方の梅雨入りが発表になったばかり。南からの湿った空気が悪さしないか心配です。

20200512JTWC-wp0120#02
【追記】本日発表の米海軍Joint Typhoon Warning Center(JTWC)による予想進路を右に引用しておきます。こりゃヤバそうかな?3密回避しつつの避難は難しそうですね。(図中のZはUTC=協定世界時に置き換えて読んでください。例えば17/00Zは17日0時UTC=17日9時JSTの意味です。)

参考:
アーカイブ「梅雨」
アーカイブ:記録的短時間大雨情報のリスト

海を渡る黄砂2020/05/12

20200512-1500黄砂
今日は丸一日、大陸から大量の黄砂が朝鮮半島を経て日本海へ流れてゆくのが見えました。

左は12日15時に気象衛星ひまわりが捉えた黄砂の様子(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。明らかに雲とは違う色合いですね。これだけくっきり見えるのは久しぶりです。1年あまり前の4月5日も濃い黄砂が見えました

世界的に見ると、砂や土が海を渡ったりよその土地へ飛んでゆく現象は当たり前のように起きています。風によるものだけでなく、大雨や洪水による土砂流出も、広い意味で考えると同じカテゴリーですね。

20200513-0600JST黄砂予想
人の暮らしからすれば迷惑この上ない現象ですが、他方、この移動する砂や土によって豊富なミネラル分などが運ばれ、微生物を育み、ひいては生態系の健全な成長に貢献している側面もあります。カオスな自然現象に対して、人間の感情や都合だけで善だ悪だと決めつけてはいけません。物事には様々な側面があることを深く理解する必要があるでしょう。

13日には黄砂の流れが南下し、日本列島を横切るようです。右は気象庁サイトからの引用で、13日6:00の黄砂予想図。肺疾患の患者さんが溢れかえっている現在はとても辛い状況ですが、うまくやり過ごしてくださいね。

20200513-0900黄砂
【その後】
右は13日9時の衛星画像。左上同様に黄砂が分かるよう強調しています。これを見ると、黄砂の流れは夜から朝にかけて本州を横切ったようですね。

2020年最初の台風が発生2020/05/12


20200512-2100JST-台風1号
気象庁が昨日「台風になるかも」と発表していた熱帯低気圧が、本日12日21時、台風1号「ヴォンフォン/VONGFONG」になりました。直前の台風は昨年ラストの台風29号で、この29号発生から142日後、29号消滅からは136日12時間後に今年最初の発生となりました。なお台風の“年度区切り”…つまり統計上「1年の中でもっとも台風が存在していない日」は2月15日ごろです(→参考記事)から、この台風1号の発生は“年度初め”から2ヶ月経っていますね。

左は発生時の気象衛星ひまわり画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。夜間のため赤外域の白黒画像です。赤点線円は台風中心の直径1000km円を表しています。

気象庁の予報では、フィリピン諸島を縦断後に北東向きへ進路を変え、来週頭には南西諸島に接近または通過するようです。あまり余裕はありませんが、お近くのみなさんは十分な防災対策と3密対策を考えてくださいね。

ちなみに、昨年ラストの台風29号は「ファンフォン/PHANFONE」という名前です。今回のと混同しそう…。

※気象庁による台風進路予報は、約1年前から予報円が約20%小さくなるなどの精度の改善が図られています。(→気象庁報道資料