雲多めの夜に彗星を狙う2020/05/15

20200514アトラス彗星(C/2019 Y1)
このところ夜の天気が芳しくありません。向こう一週間も確実に晴れそうな夜は一回も無いようです。昨夜から今朝にかけては雲が多い予報だったものの、夜半前から明け方にかけて雲がやや少ない時間もありました。そこで、一縷の望みをかけて彗星を2つ狙うことにしました。

ひとつ目は核が崩壊してないほうのアトラス彗星(C/2019 Y1)。4月下旬までは明け方のほうが高く見えましたが、5月2日頃に天の北極に最接近した以降は夕方のほうが見やすくなりました。予報ではどんどん暗くなる時期なのですが、不思議なことに等級の下降が鈍っています。

4月の撮影ではかなり長い尾が写りましたが、さすがに短くなってきたようです。空が霞んでいたせいかも知れません…。尾の方位角も大きく変わりました。変化の目まぐるしさは、さすが彗星という感じですね。なおこの夜はM81・M82系外銀河ペアから3°ほどのところを通過中だったので、一緒に観察した方が多かったのではないでしょうか。もうちょっと近ければ映える写真が撮れたのになあ。

200515SWAN彗星(C/2020 F8)
ふたつ目は明け方のSWAN彗星(C/2020 F8)。ところが明け方が近づくにつれて東の空の雲行きが怪しくなってきました。上空や他の方向はそれなりに晴れているのになぜ!?とにかく、東が開けたところまで機材を抱えて移動しました。遠くでフクロウの鳴き声が響きます。そろそろヒナが旅立つ頃かな?

現地について空を見ると、秋の四辺形はかろうじて見えるのですが、SWAN彗星導入の目印となるβAndやαTriが全く見えません。うーむ、困った…。大雑把に方向を見定めてシャッターを切ってみますが、写るのは雲ばかり。夜明けが目に見えて分かるころになって、ようやく雲間からαTriが見えました。写野を頼りに彗星の位置を見当付けて、撮影を続けます。でも、ほぼ星が見えない青空のような画像ばかりでした。

自宅に戻って散々画像処理を施し、ようやく星像を取り出したのが右上画像。こんなに雲だらけだったのかぁ!…彗星は中央やや下に緑色の光芒になって見えますね。右やや上方向に伸びる尾も分かります。フラット処理などの余裕はなかったのでセンサーのゴミが目立ってしまいすみません。もっとはっきり撮りたいのですが、お天気ばかりはいかんともしがたいです。

天気がゆっくり崩れてきました2020/05/15

200515内暈
今日から明日にかけて天気は下り坂。西日本では雨が降り出していますし、今夜には雨雲が関東まで届きそうです。

当地・茨城は昼頃まで雲間から日が差したり、思い出したように青空が広がったりしていました。太陽観察したかったけれど、現在私の太陽望遠鏡は夏モード。障害物や太陽高度の関係で昼を過ぎなければ望遠鏡を向けられません。待っているうちに空全体が白くなり始め、夕方を待たずして皆曇となってしまいました。

天気が崩れる中、少しのあいだ内暈が空を飾りました。全体的に柔らかな印象で、色もやや薄いです。この他のアークなどは見えませんでした。朝からずっと暖かい南西の風が窓を打ち続け、外に出ると湿気がまとわりつきます。梅雨に至るシーズンですからね、食べ物の保管なども気をつけなくては。