2017年の半夏生、台風発生2017/07/02


【半夏生の日時】
  • 各年での太陽黄経が100度になった瞬間の日時です。
  • 下表は自作プログラムによります。公的発表値とは時刻が最大数分程度異なる場合があります。
日時夏至との
日差
2015年7/2(木)  13:2010日
2016年7/1(金)  19:1510日
2017年7/2(日)  00:5811日
2018年7/2(月)  06:5011日
2019年7/2(火)  12:3210日
2020年7/1(水)  18:2110日
2021年7/2(金)  00:1611日
2022年7/2(土)  05:4911日
2023年7/2(日)  11:3810日
2024年7/1(月)  17:3310日
2025年7/1(火)  23:1510日
2026年7/2(木)  05:0611日
2027年7/2(金)  10:5011日
2028年7/1(土)  16:3810日
2029年7/1(日)  22:3210日
2030年7/2(火)  04:0811日
2017年の雑節のひとつ、半夏生(はんげしょう)を迎えました。天文学的には「地球から見た太陽が、原点である春分(黄経0°)から出発して黄経100°に到達した日」。去年は7月1日でしたが、今年は2日です。

右に2015年の半夏生の記事に掲載した表を再掲載しましたが、年ごとに日付や時間が変わります。ずれてしまう大きな要因は人が作った「うるう日」というシステムであるわけですが、複雑な自然の周期を暦というデジタルに押し込めた時点で、様々なずれが生じるのは当たり前と言えば当たり前ですね。

ハンゲショウの群落
当地・茨城は今日もパッとしない空模様。でもこういった気候は植物のハンゲショウにとってありがたいのでしょう。ハンゲショウは「一輪咲いている」タイプの植物ではなく、左画像のように薄暗い適度な湿地で群落を作ることが多いのです。葉に白い斑が入っているため、日陰でも明るく見えてしまうところが面白いですね。

空模様を見てみましょう。左下画像は昨日7月初日12時の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。良く見ると、ABCというマーカー近くの赤点丸の位置に渦が見えます。Aは昨日の記事で取り上げた、九州・四国に大雨を降らせた熱帯低気圧。Bは太平洋上にある低気圧。そしてCは昨夜気象庁から「台風になる可能性がある」と発表があった熱帯低気圧です。2日9時の時点ではかなりしっかりした渦になってきました。(※台風になりました→記事末参照。)

20170701-1200気象衛星画像
台風1号の発生が観測史上二番目に遅かった2016年は、その発生日が7月3日でした。今年は6月までに既に2つ発生していますが、いずれも日本に雨をもたらすものではありませんでした。

現時点で西日本を中心にしっかりした降雨が度々ありますが、関東をみるかぎり全般的に降水不足です。関東の水がめであるダムも貯水率80%前後。これから梅雨が明けて暑くなるので、潤沢とは言えないでしょう。右は当ブログ基点・茨城県つくば市のアメダスポイントデータによる6月末までの積算降水量グラフ。

2017年つくば市・積算降水量
平年値と比べて2ヶ月分くらい足りないですね。みなさんのところはいかがでしょうか?曇りが多いのに雨はたいして降ってない、という状況に陥ってないでしょうか?

あれこれ贅沢は言わないから、せめてハンゲショウも人間も、もちろん他の動植物も適度に潤うような気候であってほしいですね。

20170702-0900台風3号
【10:30追記】
上記の熱帯低気圧は本日9:00に台風3号「NANMADOL」になりました。ひとつ前の台風2号発生から20日18時間後、消滅からは19日後の発生となります。NANMADOL(ナンマドル/ナン・マトール)はポンペイ島にある遺跡の名ですね。

左は9:00の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。画像上端から中央に向かって九州南部や南西諸島が見えます。赤点円は台風中心の直径1000km円。現在北西に向かって進んでいます。気象庁の予報によれば3日には先島諸島、4日から5日にかけて九州や本州に接近する見込みとのことです。1日から2日にかけて大雨だった地域に接近・上陸する可能性も高いので、十分ご注意ください。

参考:
アーカイブ:茨城県つくば市の気象傾向(2013年−2016年)

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