満月+薄明+低空のカタリナ彗星を観察2015/11/27

20151127カタリナ彗星(C/2013US10)
今朝方、カタリナ彗星(C/2013US10)を観る機会に恵まれました。

3時過ぎに月とアルデバランを撮影したあと曇られ、そのまま5時近くまで霧とも雲ともつかない空で月すら見えない状態。ところが4:50頃から急速に晴れ間が現れて、透明度がかなり高まったのです。月明かりがたっぷりの空だったので大きい機材は使わず、カメラレンズ(180mm+APS-C)で撮影開始。東の低空だけ霞んでいてなかなか彗星が見つからず15分くらい無駄になりましたが、5:20くらいになんとかゲット(左画像)。

20151127カタリナ彗星(C/2013US10)
もちろん薄明は始まっていますが、それでも1週間ほど前の21日に撮影したときより少し早い時間に若干でも高度が稼げるので、格段に見やすくなりました。撮影後カメラで拡大再生すれば見えますが、拡大しないと全く分かりません。(このブログの画像をサムネイルのみで見てるのと同じ感覚。)どこに何が写っているかは右のマーカー入り画像をどうぞ。月明かりに負けていますが、エメラルド色のコマの広がりが見えています。尾も微かに写っていますね。カラーでは分かりづらいので白黒反転してコントラストを上げたのが左下画像。全体を少し遠目に見ると分かるでしょうか。

20151127カタリナ彗星(C/2013US10)
コントラストが弱くて分かり辛いですが、この画像からカタリナ彗星の尾の向きと長さを無理矢理測ってみました。真上方向(天頂)から時計回りに計ると、イオンテイルは38°の方向に約1.8°の長さ、ダストテイルは163°の方向に約0.8°の長さ(ただしダスト先端は低空のモヤで不鮮明)となりました。つまり二本の尾はおおよそ125°の開きがあると言うことです。

あと10日もすれば月の影響が少なくなって彗星高度も上がるので、その頃から本格的な観察シーズンとなるでしょうね。12月8日の月&金星との大接近もお見逃しなく。

参考:
カタリナ彗星(C/2013US10)に関係する記事(ブログ内)

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