間もなく探査機はやぶさ2がスイングバイ2015/11/24

12月2日追記:はやぶさ2は複数回の軌道修正によって見える位置が変化しています。茨城県については北極星近くのみ12月2日記事に再掲載しましたのでどうぞご覧ください。


20151203スイングバイ星図1

全体星図(18:00-19:00前)

20151203スイングバイ星図2

拡大星図(こぐま座付近/18:25-18:47)
探査機はやぶさが世界で初めて小惑星イトカワへの軟着陸に成功したのは、ちょうど10年前の2005年11月20日でした。その後数々のトラブルに遭いながらも小惑星からの帰還を果たし、サンプルリターンまで成功させたのは周知の通りです。ドラマチックな旅路は映画にもなりましたね。

はやぶさの後継機である「探査機はやぶさ2」が打ち上げられたのは1年ほど前の2014年12月3日でした。向かうは「リュウグウ」と名付けられた小惑星。今回はどんな素晴らしい成果を見せてくれるか楽しみですね。

小惑星リュウグウは地球近傍小惑星に類します。先日ハロウィン小惑星として地球近くを通り過ぎた2015TB145の仲間です。今日現在は明け方見えるおとめ座のエリア、つまり金星や火星近くの空にいますが、21等以下の暗さなので天文台の大望遠鏡でもギリギリのレベル。そんな小さな星に探査機を送り込むのですから、人の英知ってすごい…。

その探査機はやぶさ2ですが、打ち上げからちょうど1年を迎える今年12月3日(もうすぐ!!)、地球の引力を使って軌道修正する「スイングバイ」が行われます。このとき地球近くを通るため、もしかしたらアマチュアの望遠鏡で撮影できるくらい明るくなるかも知れません。明るいといっても10-13等星かそれ以下の予報なので、撮影で何とか確認できるレベルです。もし晴れたら、望遠鏡で狙える方はぜひシャッターを押してみてください。

狙える時間は限られます。せいぜい夕方から1時間程度で、19時前には地球の影に入って見えなくなります。目の前を猛スピードで通過するF1レース車を狙う感覚ですから覚悟して臨みましょう。国内でも観察地によって見える位置が変わります。左上の星図はこのブログの基点・茨城県つくば市で見た探査機の位置(ステラナビゲーター使用)。とにかく速いですから、導入に自信が無い方は望遠鏡を北極星に向けておき、近くを通過する時間に撮影すると良いですね。なお当日までに軌道が微調整されるため、この星図もずれてしまう可能性がありますのでご注意ください。星図は更新しませんから、観察したい方はご自身で最新データを計算しましょう。

機材など無くて見られない方や曇ってしまった場合でも、「今この瞬間、はやぶさ2が小惑星に向きを変えたんだ!」っていう感動を胸に空を仰ぎませんか。孤独な旅に出かけるのですからね。

参考(外部サイト)
はやぶさ2プロジェクト(JAXA)
はやぶさ2地球スイングバイ観測キャンペーン
アストロアーツの特設ページ(ステラナビゲーター軌道描画adfファイルの計算&ダウンロードができます)

今日の太陽2015/11/24

20151124太陽
明け方まで小雨交じりでしたが、午後になって急に晴れてきました。出かける予定があったので慌てて太陽観察です。

左は13:20過ぎの太陽。三日ぶりです。撮影時には少し薄雲があって、大気の揺らぎが大きめでした。

20151124太陽リム
活動領域12457がだいぶ中央に寄ってきましたね。そのあとから続く12458も見えてきました。ここも黒点があるようです。いっぽうプロミネンスは小さいものばかり。さみしい限りです。