天気の崩れと夕空の変化2015/08/02

夕方17:45頃に外を見ると、西から大きな雲が張り出していました。2時間前に金星を撮った快晴の空からは考えられない変化です。一目で金床雲と直感しました。さっそく気象庁の降雨・雷レーダーをチェックすると群馬や埼玉が大荒れで、雲の方向とも一致しています。
20150802夕空
張り出している最先端は多毛雲の感じで、もう頭上を越して東へ張り出す寸前です。雲は意外なほど分厚く感じました。

20150802乳房雲
雲底の変化がおどろおどろしく、ゆっくり迫る嵐を予感させます。一部がぽこぽこと丸くなっていて、乳房雲の片鱗かと思いました(右画像)。低空には夕焼け空がほんの少し見えましたが、隠れてしまうのも時間の問題と思われました。

1時間後、ほぼ日没時刻に再び外の様子をうかがいました。金床は8割方空を埋め尽くしていましたが、進行は以外に遅く感じられ、まだ低空に夕焼けが見えます。右画像では分かり辛いのですが、超低空にはっきりした反薄明光線が見え、時間と共にせり上がってゆくのが分かりました。雲の配置を見ると、長野辺りから東京湾に抜ける光線だったとと考えられます。
20150802夕空
この時点で茨城県内の一部で雨が降り出し、30分後には私の家でも肌に感じる程度の雨が分かりました。遠くから雷鳴が聞こえ、時々稲妻も見えます。

下に気象庁サイトの17:00-18:30の30分ごとの衛星画像(画像を加工しています)、および18:00の降雨レーダーを置いておきます。関東を覆っている金床雲は、群馬で正午過ぎから発生していた積乱雲に伴ったもののようです。最終的に南北90km×東西120kmの巨大な金床になっていました。自然のスケールは本当に大きいですね。蛇足ながら、衛星画像の右下には台風13号の渦の北端が写り始めています。今週末頃に沖縄近辺に到達しそうな予感…。

  • 20150802気象衛星
  • 20150802降雨レーダー

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