大接近を控えた金星と木星、月面Xも一緒に2015/06/24

20150624金星と木星
今夕は透明度がとても落ちているものの、雲ひとつなく良く晴れています。西空の金星と木星はかなり近くなっていました。大接近まであと6日なので当たり前ですね。それまで晴れるチャンスはわずかだと思いますので、惑星と月を堪能することにしました。

もうふたつの惑星は小型双眼鏡でも余裕で同一の視野に見えます。左画像で一番明るいのが金星、二番目に明るいのが木星です。目が良い方なら10倍程度の倍率でも金星の形や木星の衛星が分かるので、じっくり眺めてみましょう。

20150624金星と木星
180mm+APS-Cの一眼デジカメでは金星と木星がほどよく収まりました(右)。6月10日のプレセペ星団に接近した金星と同じくらい近くなったということですね。木星にくっつくように衛星が写っていますよ。左上はガニメデ、右下はカリストです。四大衛星の残りふたつ、イオとエウロパも見えていましたが、木星に近いため光芒に埋もれてしまっています。

せっかくなので、ふたつの惑星を強拡大してみました。下左が金星、下右が木星です。残念ながら気流の状態はひどいもので、写りは良くありません。金星は6月7日の東方最大離角のときに比べだいぶ欠けましたね。木星は大赤斑が見えていました。

全く同じ望遠鏡での撮影なので、両星の見かけの大きさが近いことも分かります。元々の本体は木星が約143000km、金星は約12100km(それぞれ赤道半径)で、木星は金星の11.8倍あります。でも金星のほうがかなり近いから、たまたま似たような大きさに見えるのですね。今日は木星のほうが若干大きいですが、今後は木星が地球から遠ざかり、金星は近づきますので、7月1日の時点で金星の見かけの大きさが上回ってしまいます。

  • 20150624金星
  • 20150624木星

20150624上弦の月
ついでと言ってはなんですが、南の空に輝く上弦の月も眺めました。今日はちょうど上弦です。また当ブログのアーカイブ「月面Xの一覧」によると月面Xデーであることも分かります。ただし昼間のうちにX地形には光が当たりきってしまったので、夜になって撮った左の画像ではもうX地形が浮いている感じはしないですね。でもちゃんと見えますから探してみてください。

月を撮影後、透明度は更に落ちて、薄雲が空を覆ってしまいました。なかなか星空がまとまった時間見られないので、観察できることも限られてしまい残念…。七夕の頃にはゆったりと星を仰ぎたいものです。

参考:
2015年5月-7月の金星と木星の接近に関係する記事
アーカイブ:天体の接近現象一覧
月面Xに関係する記事(ブログ内)

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