2021年で日没が最も早いシーズンです ― 2021/12/01
2021年師走の初日。当地・茨城県南部は猛烈な雨と竜巻注意情報からスタートしました。「台風のような」と言いたいところですが、台風は「風の自然現象」です。当地で特に強い風は吹いていませんから適切ではありませんね。午後は回復する見込みのようです。
本来なら寒い日が多くなり、紅葉が一気に落葉へ進むシーズン。ここ数日公園などで聞き耳を立てていると、落ち葉時雨の音が心地よくていつまでも聞いていられます。ただ、このまとまった雨で葉が無くなってしまうのではと心配です。
ところで、一年間でもっとも日没が早い日が日本を縦断し始めています。12月下旬の冬至を挟み、12月上旬ごろに「日没最早日」、翌年1月中旬ごろに「日出最遅日」がやってくるのです。年によって日付が大きく変わることはありませんが、微妙な変化があるため、一日程度前後します。「日没が最も早い/日出が最も遅いのは冬至」ではありませんからご注意。
右図は恒例となった日没最早日マップ・2021年版。沖縄地方や小笠原諸島母島以南は既に日没最早を過ぎています。本日12月1日は奄美大島や父島など、3日から10日にかけて九州から北海道まで四島を北上します。去年の地図と比べると境界線位置が少し南下してることが分かるでしょう。閏日調整があるため、4年に一回、ほぼ元の位置まで戻ります。なお、年ごとの具体的な日時はユーティリティ「太陽と月の時刻表/夜空の時刻表」の「日出没の最大最小」などを利用して調べてください。
今年もコロナ禍が完全収束せず、年末に来て新たな不安材料も出てしまいました。どうか穏やかな年末年始になりますように。
参考:
日出没・暦関連の記事(ブログ内)
ユーティリティ「太陽と月の時刻表/夜空の時刻表」
本来なら寒い日が多くなり、紅葉が一気に落葉へ進むシーズン。ここ数日公園などで聞き耳を立てていると、落ち葉時雨の音が心地よくていつまでも聞いていられます。ただ、このまとまった雨で葉が無くなってしまうのではと心配です。
ところで、一年間でもっとも日没が早い日が日本を縦断し始めています。12月下旬の冬至を挟み、12月上旬ごろに「日没最早日」、翌年1月中旬ごろに「日出最遅日」がやってくるのです。年によって日付が大きく変わることはありませんが、微妙な変化があるため、一日程度前後します。「日没が最も早い/日出が最も遅いのは冬至」ではありませんからご注意。
右図は恒例となった日没最早日マップ・2021年版。沖縄地方や小笠原諸島母島以南は既に日没最早を過ぎています。本日12月1日は奄美大島や父島など、3日から10日にかけて九州から北海道まで四島を北上します。去年の地図と比べると境界線位置が少し南下してることが分かるでしょう。閏日調整があるため、4年に一回、ほぼ元の位置まで戻ります。なお、年ごとの具体的な日時はユーティリティ「太陽と月の時刻表/夜空の時刻表」の「日出没の最大最小」などを利用して調べてください。
今年もコロナ禍が完全収束せず、年末に来て新たな不安材料も出てしまいました。どうか穏やかな年末年始になりますように。
参考:
日出没・暦関連の記事(ブログ内)
ユーティリティ「太陽と月の時刻表/夜空の時刻表」
今日の太陽 ― 2021/12/01
昨夜遅く雨が降り出し、朝まで土砂降り。朝に竜巻注意情報が発令されたほか、県内や近県で停電があったそうです。天気はその後急速に回復しましたが、昼前からやや雲が多い状態で推移しています。
左は10:40過ぎの太陽。雲間を狙ってようやく撮影したもので、通常より撮影フレーム数が1/4ほどになってしまいました。昨日から見えていた中央上の黒点群を含む活動領域は12902と採番されました。また、中央左下に12903も加わったようですが、ごく小さな黒点以外は認められません。だいぶ小さな磁場領域のようです。
右下に固まっている12898と12900の黒点が再発達しているようで、左のHα画像でもよく見えています。近くのプロミネンスがとても立派。昨日から見えている左上のループも見事です。
左は10:40過ぎの太陽。雲間を狙ってようやく撮影したもので、通常より撮影フレーム数が1/4ほどになってしまいました。昨日から見えていた中央上の黒点群を含む活動領域は12902と採番されました。また、中央左下に12903も加わったようですが、ごく小さな黒点以外は認められません。だいぶ小さな磁場領域のようです。
右下に固まっている12898と12900の黒点が再発達しているようで、左のHα画像でもよく見えています。近くのプロミネンスがとても立派。昨日から見えている左上のループも見事です。
大阪の徳岡さんが超新星発見、尾を伸ばすレナード彗星も観察 ― 2021/12/02
様々な天体ショーやイベントに埋もれて目立ちませんが、日本の観測者による新天体発見が相次いていることを忘れないでください。
11月29日2時過ぎ、大阪府の徳岡修二さんがおおぐま座のUGC4671に16.4等の超新星候補天体を発見したとのこと。まもなくスペクトル分析され、Ia型超新星であることが確定し、SN2021afsjの番号が与えられました。徳岡さん初めての超新星です。
昨夜は夜半過ぎまで雲が多く、おまけに機材トラブルや強風まで重なって望遠鏡組み立て完了から撮影開始まで実に4時間も費やしてしまいました。極軸が合ってないままの撮影強行でやや流れてしまいましたが、なんとかSN2021afsjを記念撮影することができました(左上画像)。銀河核に近くて埋もれそうですが、負けずにしっかり輝いていますね。
立て続けにレナード彗星(C/2021 A1)も撮影(右画像)。月が小さくなり、薄明開始もどんどん遅くなっているので、比較的条件良く観察できました。
画角短辺が約1.8°で、これを上回って写野外まで尾が伸びています。条件良い空なら数度角以上の尾が分かるのではないでしょうか。一週間内外で4等台に到達する勢いですが、今後は急速に低くなります。11月25日記事に書きましたが、一週間後以降は大気減光の影響で見えづらくなってしまうと思われますから、早めに見ておくことをお勧めします。
11月29日2時過ぎ、大阪府の徳岡修二さんがおおぐま座のUGC4671に16.4等の超新星候補天体を発見したとのこと。まもなくスペクトル分析され、Ia型超新星であることが確定し、SN2021afsjの番号が与えられました。徳岡さん初めての超新星です。
昨夜は夜半過ぎまで雲が多く、おまけに機材トラブルや強風まで重なって望遠鏡組み立て完了から撮影開始まで実に4時間も費やしてしまいました。極軸が合ってないままの撮影強行でやや流れてしまいましたが、なんとかSN2021afsjを記念撮影することができました(左上画像)。銀河核に近くて埋もれそうですが、負けずにしっかり輝いていますね。
立て続けにレナード彗星(C/2021 A1)も撮影(右画像)。月が小さくなり、薄明開始もどんどん遅くなっているので、比較的条件良く観察できました。
画角短辺が約1.8°で、これを上回って写野外まで尾が伸びています。条件良い空なら数度角以上の尾が分かるのではないでしょうか。一週間内外で4等台に到達する勢いですが、今後は急速に低くなります。11月25日記事に書きましたが、一週間後以降は大気減光の影響で見えづらくなってしまうと思われますから、早めに見ておくことをお勧めします。