オリエンタレ・ベイスンが見えてきました2021/12/23

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昨日午後遅くから空一面が雲に覆われてしまい、夕空のレナード彗星(C/2021 A1)観察はできませんでした。夜になっても曇ったり晴れたりの繰り返しで安定しません。夜半になってようやく安定しました。

まだ月が大きいので、今回も月の観察。左は南中を少し過ぎた2:50ごろの撮影で、太陽黄経差は約219.01°、撮影高度は約75.5°、月齢18.42。4°ほど離れてプレセペ星団と並んでいました。

夜半前だったら月面Kが見えるタイミングでしたが、望遠鏡を向けた23日2時頃はもう影の中。ジャンセンやアトラス、ヘラクレスなどのクレーターが欠け際に到達。シーイングが悪いものの、アルタイ断崖や月面グーがよく見えました。

一晩前にもましてオリエンタレ・ベイスンの凹み具合がはっきりし、東の海の面積も広がりましたね。クリスマスイブの夜中やクリスマスの夜中が観察に適していますが、一時的な天気の崩れが予報されていて心配です。昨日の記事にも書きましたが、ピークは26日明け方で、プラスマイナス二日間はよく見えると思われます。なるべく「南中過ぎ」つまり明け方近くのほうが日周秤動の関係で広く見えます。

今日の太陽2021/12/23

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昨夜から今朝は曇りのち晴れ。今日も朝から風もなく穏やかな快晴が続いています。

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左は10:30過ぎの太陽。活動領域は12914から12918まで加わって合計13ヶ所(右下SolarMonitor画像参照)。もう何が何やら…。赤道をはさみ、北緯20°と南緯20°に帯状になっていることは確かです。一番活発と思われる右下寄りの12907と12908は依然としてCクラスのフレアが続発し、昨日16時JSTごろにはM1.3クラスフレアも起こりました。

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プロミネンスは右上と左下にやや弱いものが見えています。裏側を写してるSTEREOの画像を見ると南北20°域の活発な領域はまだまだ続いて現れるようです。乞うご期待!?