悪シーイングながらオリエンタレ・ベイスン観察2021/12/26

20211226_25531月
昨夜から今朝は当初晴れ予報だったのに、夕方からパラパラ雨を降らせた雲がいつまで経ってもどいてくれません。(茨城・千葉限定だったようです。)そのまま明け方近くになってしまいました。ようやく雲が少なくなり始めたのは4時台。でもいつまた降るか分からなかったため機材を組んだり望遠鏡を外気に慣らす時間は取れませんでした。

やっと天気が安定してきた5時過ぎにようやく望遠鏡を組み上げ、さっそく月を眺めました。下弦少し前の月相で、クリスマスらしく「下弦の月面X」が見える面白い境界ですが、透明度が高い空ながらシーイング劣悪。撮影に取り掛かる前になるべく外気に慣らす時間を確保しながら観察を続けました。望遠鏡のせいだけでなく大気が不安定で、風も吹いていました。関東の冬ですから仕方ないですね。気温がマイナス1.2度まで下がったので、本降りだったら都内のように初雪だったかも知れません。

かなり空が明るくなってから月面撮影。今回は月面全体(左画像)とオリエンタレ・ベイスン拡大(下画像)の両方を撮影する時間が確保できました。とは言え劣悪シーイングですから、特に拡大画像はぼけぼけです。見方を変えれば「こんなに酷かった」という気象記録にもなるし、結果に関わらず全ての経験が自分の肥やしになります。

オリエンタレ・ベイスンは今年12月下旬期として今朝がいちばん地球側を向くピーク。像のゆらぎ問題を除けば満足の行く眺めでした。不明瞭ながらも東の海のなかを横切る山脈も糸のように見えていますね。東の海から見る太陽の高度は67°もあり、日本なら5月の太陽南中くらい。したがって地形の影はできず、地質の明暗や反射率のみで画像濃淡が出来上がっています。凸凹感が無いのはちょっと物足りないですね。シーイングの悪さと影ができない位相とが相まって、11月30日に確認できたグリマルディやクリューガーなどのクレーター内にある直径数kmの小クレーターがはっきりしません。

12月24日記事の追記グラフに示した通り、東の海は29日ごろまでぎりぎり見えますから、まだご覧になってない方はぜひどうぞ。

20211226オリエンタレ・ベイスン付近


今日の太陽2021/12/26

20211226太陽
昨夜は曇り時々雨、今日明け方からは快晴。とても冷たい強風が吹いています。今年も残り5日。

20211226太陽リム
左は10:30頃の太陽。見えている活動領域は11ヶ所。右下リム近くの12907-12909の3群が明るいプラージュやプロミネンスを見せています。近くにある長いダークフィラメントも参加し始めたようですね。12916と12918の黒点群が中央に寄りつつあり、とてもはっきりしてきました。(夕方追記:昨日から左やや下リム近くに見えていた黒点周囲は12919と採番されました。)

関東の年末年始は大きく崩れること無く晴れが続くようですが、今日昼時点では12月31日と1月4日に雪予報が出ています。はてさてどうなりますか?