大阪の徳岡さんが超新星発見、尾を伸ばすレナード彗星も観察2021/12/02

20211202_SN2021afsj in UGC4671
様々な天体ショーやイベントに埋もれて目立ちませんが、日本の観測者による新天体発見が相次いていることを忘れないでください。

11月29日2時過ぎ、大阪府の徳岡修二さんがおおぐま座のUGC4671に16.4等の超新星候補天体を発見したとのこと。まもなくスペクトル分析され、Ia型超新星であることが確定し、SN2021afsjの番号が与えられました。徳岡さん初めての超新星です。

昨夜は夜半過ぎまで雲が多く、おまけに機材トラブルや強風まで重なって望遠鏡組み立て完了から撮影開始まで実に4時間も費やしてしまいました。極軸が合ってないままの撮影強行でやや流れてしまいましたが、なんとかSN2021afsjを記念撮影することができました(左上画像)。銀河核に近くて埋もれそうですが、負けずにしっかり輝いていますね。

20211202レナード彗星(C/2021 A1)
立て続けにレナード彗星(C/2021 A1)も撮影(右画像)。月が小さくなり、薄明開始もどんどん遅くなっているので、比較的条件良く観察できました。

画角短辺が約1.8°で、これを上回って写野外まで尾が伸びています。条件良い空なら数度角以上の尾が分かるのではないでしょうか。一週間内外で4等台に到達する勢いですが、今後は急速に低くなります。11月25日記事に書きましたが、一週間後以降は大気減光の影響で見えづらくなってしまうと思われますから、早めに見ておくことをお勧めします。

今日の太陽2021/12/02

20211202太陽
昨夜は夜半過ぎまで雲が多かったものの、2時頃からは快星。低空の細い先が印象的でした。朝からもよく晴れています。暖かかった前日に比べ少し寒くなりました。

20211202太陽リム
左は10時少し前の太陽。西に沈む活動領域12898と12900。黒点が見えない左半球の12901と12903、そして細かな黒点群の12902があります。右下リムぞいのプロミネンスはかなり裏側へ沈みました。左上リムには新しいプロミネンス。次の活発な領域はいつやってくるでしょうか?