マウナロアの二酸化炭素濃度、その後は?2019/05/24

20190524MLO二酸化炭素濃度の変化グラフ
5月14日の記事で「2019年5月12日にハワイのマウナロア観測所(NOAA-Mauna Loa Observatory/MLO)で観測史上初めて二酸化炭素濃度(日平均)が415ppmを突破」と紹介しました。気になったのでしばらく経過を見ていたのですが、10日経った今日時点では左図および右下表のようになりました。

【二酸化炭素濃度の変化】
日付濃度
5月12日415.27 ppm
5月13日415.40 ppm
5月14日415.26 ppm
5月15日415.64 ppm
5月16日415.58 ppm
5月17日415.22 ppm
5月18日Unavailable
5月19日414.75 ppm
5月20日414.73 ppm
5月21日Unavailable
5月22日414.48 ppm

  • MLO(マウナロア観測所)がサイトで公表している2019年の日平均です。
一時的な上昇というのは良くある話ですが、今回415ppmを越えた日が少なくとも6日続いたので、突発的な観測値ではなさそうですね。少しずつ減ってきたのは季節変化によるものと思われます。

今後もし毎年のように記録更新されていったら、私たちの耳も慣れてしまって「またか、聞き飽きた」という気持ちになってしまうでしょう。今は異常気象とか温暖化のニュースが日々当たり前に流れています。メディアの急発達も影響してるでしょうが、最重要案件にもかかわらず知らず知らずに「耳障りだ」と遠ざけてしまう心理が怖いですね。

数十年前は身に迫る影響が感じられず、「異常気象の常態化」なんて実感が湧きませんでした。きっかけは産業革命のころからあったはずですから、人間とはやはりギリギリまで危険が迫らないと行動できない愚鈍な生き物なのでしょうかねぇ?

参考:
マウナロアの二酸化炭素濃度、更にその後。(2019/06/02)

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