夜明けに月・すばる・ヒアデスが接近2018/07/10

20180710月とすばる・ヒアデス
昨夜から今朝も曇ったり晴れたりの不安定なお天気でした。望遠鏡による観察は諦め、明け方に見えるはずの月とすばるの接近を楽しみに待ちました。

薄明が近づいたころに天気を確認すると、まずまずの星空。低空にはもう薄雲に包まれた細い月が登っていました。月の下にはヒアデス星団も見えるはずですが、我が家からは近隣の建物で全く見えません。そこで、カメラを担いで近くの広場へ向かいました。

ところが15分も歩くうちに空を雲が覆い始めたのです。現地到着後急いで組み立て、何枚か撮ったところで完全に曇り空となってしまいました。辛うじて写っている画像も8割が雲に覆われていましたが、画像処理を駆使して何とか仕上げてみました(左画像)。左上にすばる、下辺左寄りの明るい星がアルデバラン。その周囲に広がる星々がヒアデス星団です。

適切なレンズを持ってないため窮屈な構図ですが、ひとまず美しい光景を記録することができました。4月下旬頃に夕空で月・すばる・ヒアデス・金星が接近していたことをつい最近のように思い出しましたが、もう3ヶ月も経ったのかぁ…。そりゃあ明け方にすばるが見える訳ですねぇ。時の流れは実に早いです。最近の夜明けにはもうペガススが頭上に差しかかっていますよ。

日本時間で今日夕方頃に地球のどこかで月がアルデバランを隠しているでしょう。明日明け方にはヒアデスよりずっと左下に極細の月が見えるはずです。この月は間もなく13日に日食を起こします。日本からは見えませんが、オーストラリアの一部で部分日食となるそうです。(→「アーカイブ:静止気象衛星による日食月影の可視範囲」参照。)

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