今日の太陽2018/06/01

20180601太陽
6月がスタートしました。明け方まで雲が厚かったのですが日の出前から好転し、朝のうちよく晴れました。でも昼前にまたしても雲。夕方になってやっと安定した青空となりました。

20180601太陽リム
左はだいぶ日が傾いた16:40頃の撮影。撮影高度23°余りと低かったのですが、それなりに写りました。中央右上の明るいところは活動領域12712。黒点が確認できますね。その他の領域はリムから太陽裏側へ消えてしまったようです。プロミネンスは小さいものが幾つか確認できます。

今日の太陽2018/06/02

20180602太陽
昨夜から今朝は雲が多く、朝以降から次第に晴れてきました。昼を過ぎても雲は残っていますが、昨日よりは晴れています。

20180602太陽リム
左は14:15頃の太陽。活動領域12712が目立っていますが、強いフレアは起こらず、ここ数日はBクラス止まり。プロミネンスも小さいですが、右下リムにヒゲ状のものが一本伸びていたのが印象的でした。梅雨が終わるまでは晴れ間も貴重なので、できる限り続けて観察したいですね。

久しぶりに台風のたまごが発生2018/06/02


20180602-1500熱帯低気圧
本日気象庁から「近く台風になるかも知れない熱帯低気圧」が発表されました。久しぶりの「台風のたまご」発生ですね。

左画像は本日6月2日15時現在の衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。ナチュラルカラー処理のため、水色の雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。赤点円は熱帯低気圧中心の直径1000km円。右上に九州あたりが写っています。

熱帯低気圧は現在のところゆっくり北北西に向かって進んでいます。気象庁発表は今朝9時でしたが、Joint Typhoon Warning Center(JTWC)では昨日からアラートが出ていました。JTWCによるとフィリピン諸島を挟んで東側にも雲のかたまりがひとつの低気圧を成しており、これもひょっとしたら台風になるかも知れません。更に左画像の範囲外ですが、その東にもうひとつ弱い雲のかたまりがあって、このエリアには都合3つの台風の候補が並んでいる形になります。

少し時間が経っているので忘れそうですが、今年は既に台風3号(3月下旬)まで発生しています。多くなりそうな予感が…?なお「台風のたまご」という表現は「孵化するまでは安全」といった誤解を生みそうですが、既に熱帯低気圧として猛威を振るってますのでご用心。

レモン彗星に望遠鏡を向けるも…2018/06/03

20180603レモン彗星(C/2018EF9)
昨夜から今朝方は久しぶりにひと晩中晴れましたので、恒星を使った望遠鏡調整など行いつつ、合間に気になっていた彗星をひとつ写してみました。北極星近くにあるレモン彗星(C/2018 EF9)です。

レモン彗星は今年3月上旬に発見されたばかりで、4月下旬まで19等程度の暗い天体でした。ところが5月中旬頃にかけて急増光が確認され、5月下旬の時点では12等前後とのこと。6月に入ると急減光する予想のため早めの撮影機会をうかがっていましたが、ずっと曇天と満月期に阻まれていたのです。

月が登る夜半前は北天の光害が著しく、夜半過ぎまで待ってからの撮影でした。明け方は透明度が良かったのですが、それでも下弦前の月光はバカになりません。その上、運悪く夜半に子午線下方通過…つまり最も高度が下がるという不運。予想していましたがコントラストの出ないノイジーな画像となりました。この彗星はかなり拡散しているようで、該当位置(左画像・緑点円)に淡いコマが確認できるものの、はっきりした核は分かりませんでした。もうかなり暗くなってしまったのかも知れません。6月上旬内にチャンスがあればもう一度狙ってみたいと思います。