久しぶりに見た火星2018/07/02

20180702火星
ここ五日ほど、夜な夜な強風に阻まれて機材による天体観察ができませんでした。でも風は日に日に少しずつ弱まっていました。

昨夜は雲が少なく、風さえ無ければ天体観察日和。風がおさまるのを待ちましたが、夜半過ぎまでは時々ゴォーッと強く吹くので、望遠鏡を組み立てて待つわけにも行きません。1時を過ぎると風速2m/s程度まで落ち着いたので、なんとか火星だけでも見たいと機材を組みました。

普段は望遠鏡を気温に馴染ませるのに最低でも1時間取っているのですが、今はすぐ明け方が来てしまいます。薄明開始頃ようやく準備が整ったので観察開始。十分気温に馴染んでないせいか、それとも気流が悪いせいか、像は落ち着きません。2:45ごろ何とか撮影したのが左画像です。右下はGuideによる同時刻の火星図。

20180702-0245火星図
火星の接近まであと30日、今朝の撮影時の視直径は21.0″。かなり大きくなりましたね。西側の影も随分と狭くなりました。まだ砂嵐が収まってないのか、はっきりした模様は見えません。南北に極冠らしい白っぽいエリアが小さく見えます。コンディション最良ではありませんでしたが、とにかく久しぶりの星空をわずかな時間楽しめました。

参考:
2018年火星の地球接近に関する記事(ブログ内)

今日の太陽と空模様2018/07/02

20180702太陽
雑節のひとつ「半夏生」を迎えました。例年だと雨や曇りが多いけれど、今日はどう見ても雲ひとつない快晴。めちゃ暑いです。

20180702太陽リム
左は14:10過ぎの太陽。活動領域はありません。6月24日頃から10日以上北半球を飾っていたダークフィラメントが、ついに右上リムにプロミネンスとして登場していました。左下にも小さなものが見えますね。

夕方17:00現在、真夏日地点数は昨日に匹敵する531地点、猛暑日地点数は昨日の倍近くとなる61地点。本州はあちこちでゲリラ豪雨が起こっているようで、このうち福島県には記録的短時間大雨情報が発表になりました。

いっぽう台風7号は今朝沖縄本島に最接近しましたが、夕方になってもまだ奄美大島の西側にいます。下は気象庁サイトからの引用で、3:00、9:00、15:00それぞれの降雨レーダー画像。6時間あたり緯度1度程度北上する遅さです。去年の台風・2017年5号が8月上旬奄美地方に居座り、大雨の被害をもたらしたことは記憶に新しいですね。今回は被害が拡大しないといいのですが…。

  • 20180702-0300台風7号

    3:00
  • 20180702-0900台風7号

    9:00
  • 20180702-1500台風7号

    15:00