夕空に並ぶ惑星たちと月2018/08/17

20180817夕空の月と惑星たち
珍しいことに、そして有り難いことに、夕空にはほとんど雲がありませんでした。強風もおさまり、絶好の天体観察日和。折しも今日は「旧暦七夕」です。重病患者なので無理しない程度に、星空を楽しむこととしました。

晴れたらやってみたかったことがありました。夕空に並んでいる惑星たちと街並みとを一緒に撮影することです。近くの陸橋から全体が撮れそうだったので、日暮れと共にカメラを担いで歩いて行きました。現地で広角カメラを組み立て、ファインダーに全景を捉えて「しまった!」と思いました。全く予期してなかったのですが、陸橋には至るところに水銀灯があって、広角だと天頂方向にすっかり入ってしまうのです。これは迂闊でした。

20180817夕空の月と惑星たち
何とか影響の無いアングルを定め、どうしてもかぶる光は手で覆い隠して撮影しました。どうにか目立たないよう仕上げたのが左上画像です。どこに何が写っているかは右のマーカー付きをご覧ください。広角なので分かりませんが、金星の下のほうには富士山も見えました。

道路際かつ線路の上なので、タイミングによっては強烈なゴーストが入ってしまいますが、これは入念にタイミングを外すことで回避できました。ただもうひとつ盲点だったのは街頭に集まる虫たちです。たくさんの虫の軌跡が画面にUFOのごとく写ってしまうのでした。なんだか面白くも感じましたけど。上に向けられなくて七夕の星のうち織姫星が入らなかったのは残念。また方策を考えようと思います。

20180817月と木星
今夜は上弦前の月と木星とが接近していました。離角は3.5°あまりです。できるだけ拡大して撮影したのが左画像。なんとか四大衛星が全て分離して写りました。木星左側にカリスト、右側には木星から近い順にイオ、エウロパ、ガニメデです。左画像でははっきりしませんが、月にはごく淡い地球照も見えました。

来月9月14日にも宵空で月と木星とが接近します。今日はお天気が悪かった、という方は、来月を楽しみに待っていてください。なお「曜日の星々」が並ぶ光景はだいたい10月頭のタイミングでいったん終了です。お早めにどうぞ。

参考:
曜日の星々の、特別な一週間(2018/07/19)

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