透明度のない空で月と火星、カタリナ彗星を観る2016/01/04

20160104_28775月
昨夕から雲が広がった空でしたが、夜半を過ぎる頃には快晴になりました。相変わらず高い気温のおかげで湿気が残り、透明度はすこぶる悪いです。一応しぶんぎ座(りゅう座)流星群のピークに近いので3時間ほどカメラで狙いましたがひとつも写りませんでした。

1時前からは月が昇って空全体が白っぽくなりました。左は薄明が始まっている6時少し前に撮ったもの。太陽黄経差287.75°、撮影時高度は44°弱でした。大気はやや乱れており、撮影後すぐに薄雲が西から広がってしまいました。ギリギリセーフ…。

20160104月と火星
今朝方の月は火星と大接近していました。宵空なら注目されたでしょうが、夜明け前だとみなさん眠っている時間ですね。見ることができなかった方のために右に撮影画像を載せておきます。火星は暗いので木星や金星との接近ほど派手ではありませんが、慎ましやかで美しい光景でした。なお右画像は5時頃の撮影です。最接近時(3時半頃)ではありません。

カタリナ彗星(C/2013US10)は昨日明け方に続き今朝も月が近くて条件は悪かったです。透明度も悪かったので広視野は諦め、高めの倍率で頭部近傍だけ写してみました。フラット補正が悪くて色がダメダメですが、尾の様子は何となくお分かりいただけるでしょうか。下向きに湾曲しながら伸びるのがダストの尾、右やや上向きにシュッと伸びるのがイオンの尾です。撮影は776mm+APS-C、画角は約1.7°×1.2°、上方向が天の北方向です。また下右画像は下左の白黒反転です。

  • 20160104カタリナ彗星(C/2013US10)
  • 20160104カタリナ彗星(C/2013US10)

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差288度以上、324度未満)
アーカイブ:天体の接近現象一覧(2016年)
カタリナ彗星(C/2013US10)に関係する記事(ブログ内)

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