月明かりの中のラブジョイ彗星2015/01/01

20150101ラブジョイ彗星
今や夜空の人気者ラブジョイ彗星(C/2014Q2)は、もう20時半には撮影できるようになりました。1枚の彗星画像を仕上げるのに1時間かかる私にとって、夕食後寝る前までに撮影してブログにアップできるのは驚くべきことです。

20150101ラブジョイ彗星
今夜は月がとても近くにありますが、それでも丁寧に撮ると月直径に届くほどエメラルドのコマが広がっていることが分かります。尾が写るかなと彗星頭部を中央から外して撮ったのですが、ほとんど写りませんでした。白黒反転し、ちょっと特殊な方法でコントラストを出してあげればぼんやりと見えます(右)。月と街の光害の中ですし、風が強くて像が乱れてることを考えれば十分でしょう。月明かりでも尾の存在が分かるということは、月で照らされた夜空背景より尾の輝度のほうが上回ってることを意味します。長く彗星を追ってきた私の感覚では「驚異的な明るさ」と言いたいです。

ラブジョイ彗星は月明かりがあっても今見ておくべき彗星ですね。昨年話題になったパンスターズ彗星やアイソン彗星に引けを取らない立派な彗星だと思います。月が無くなる来週後半以降はもう減光し始めるので、1月いっぱいが勝負所です。

参考:
ラブジョイ彗星(C/2014Q2)に関係する記事

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