今日の月(明け方)2015/01/19

20150119_33703月
今朝は明け方までほぼ曇りでしたが、空が明るくなる頃にわかに晴れてきました。6時過ぎ、東の低空に美しい月が輝いていましたので撮ってみました。太陽黄経差337.03度、高度は12度弱です。もうすっかり明るい時刻ですが、画像処理で空の明るさは抜いてあります。さすがに低いので像は悪いです。

20150119地球照
地球照が良く見えました。影の部分にも模様がよく分かりますね。

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差324度以上、360度未満)

今日の太陽2015/01/19

20150119太陽
昨日は良く晴れていたのに叩きつけるような強風で太陽が撮れず、気になっていました。今日13時過ぎの太陽は右下の太いダークフィラメントがついに縁から立ち上るプロミネンスとなって、鎌首を持ち上げ始めました。左側でも活発な活動が見られますね。

夕空の惑星たち2015/01/19

20150119惑星
夕空を眺めていたら雲が湧いてきて、ちょっと怪しい雰囲気になってきました。西空だけ晴れていたので、気になる惑星たちを見てみました。かなり離れてしまった金星と水星、そして、なんと昨年夏頃からずっと夕空に輝き続けている火星も見えています。

20150119金星と水星
金星と水星を拡大して撮ってみました(右画像、明るいほうが金星)。1月11日の最接近時にも拡大して撮っていますが、見比べてみると今日のほうが「金星に対して水星が少し大きくなっている」ということに気がつくでしょう。水星はいま地球側に回り込んで近づいてますから、11日よりも少し大きく見えるのです。しかもよく見ると真ん丸ではないですね。そう、半月状になっています。1月15日に「東方最大離角」つまり太陽から東へいちばん離れた水星はちょうど半月のように横から太陽に照らされるのです。今後この形は急速に三日月状へと変わります。なお両星ともに虹色になっているのは大気のいたずらです。

20150119火星と海王星
もうひとつ、火星も注目しましょう。今日から明日にかけて、火星のすぐ側に海王星が大接近しています。最接近時(20日午前)には先日の金星と水星よりはるかに近くなります。今日の両星の距離は月の直径とほぼ同じです。

海王星は7.9等星で望遠鏡でないと見えませんが、こういうチャンスでないとなかなか注目しませんし、探すことも難しいですよね。明日晴れたらぜひ火星を頼りに探してください。(注:明日は配置が違います。)左の画像を見ると火星のオレンジ色と対照的に海王星は青緑色に写っていますが、実際に望遠鏡でもそう見えます。

参考:
2015年1月の金星と水星接近に関係する記事
アーカイブ「天体の接近現象一覧」

ラブジョイ彗星の尾は短くなった?2015/01/19

20150119ラブジョイ彗星
今夜もラブジョイ彗星(C/2014Q2)を、と思っていましたが、夕方は突然の曇り空。仕方なくやり過ごしていると19時頃から晴れてきました。ただ、透明度がすこぶる悪いようです。20時前に彗星を撮るには撮ったのですが、写りが悪いですね。光害地のなかでは透明度が写りを大きく左右するので、ちょっと悲しくなりました。


20150119ラブジョイ彗星
彗星の尾が20度を超しているらしいと昨日お伝えしましたが、今日を見る限り短いですね。右画像は尾が見やすいように白黒反転にしたものです。予定ではすばるに余裕で届くはずでしたが、どうも微妙な感じ。伸びいてるけど写らなかったのか、短くなって写らなかったのか……今後の動向に注目です。

20050109マックホルツ彗星
1月12日の記事でもお伝えしましたが、ラブジョイ彗星は10年前のマックホルツ彗星(C/2004Q2)の状況にそっくり。左はマックホルツ彗星がすばるに接近する様子をとらえたもの(2005年1月9日)。このときも1月の寒空の中で尾がプレアデス星団をかすめ、素晴らしい天体ショーにうっとりでした。

参考:
ラブジョイ彗星(C/2014Q2)に関係する記事