今日の月(真夜中)としぶんぎ座流星群2015/01/04

20150104_16203月
日付が4日になった0時半過ぎ、空高い月を撮りました。太陽黄経差162.03度、高度は56度あまりです。気流はとても落ち着き、よい像になりました。

3時間ほど前にグレージングや掩蔽を楽しませてくれた月ですが、実は撮影数時間後「今年もっとも北」に輝きました。大雑把に言うと今夜の南中(ちょうど南に差しかかったとき)は一年で一番月が高く見えたことになります。関東でも70度、沖縄ではなんと80度をそれぞれ超えるほどの高度になりました。「ほぼ天頂」って言ってもいいんじゃないでしょうか。高い時期は毎月1回やってきますが、夜になるとは限りません。冬は満月時期に高くなるため、高い満月が煌々と照る様を長時間見ることになり、より印象深くなります。

20150104日周
さて、今夜はイベントがたくさん続きますがもうひとつ。実は三大流星群のひとつ、「しぶんぎ座流星群」が極大を迎えています。月が一晩中光っているため流星を眺める条件は最悪ですが、それでも明るい流星なら写るだろうかと北空高くカメラを向け、自動で撮影させました。残念ながら200コマほど撮ったところで雲が出て、一番期待した明け方には星も見えない曇天でした。撮った中に流星はありませんでしたが、それもひとつの記録なので掲載しておきます。

天文界ではラブジョイ彗星ばかりに関心が高まっているみたいですが、今夜みたいな日は月明かりもあることだし、月のイベントや流星も忘れずに目を向けてほしいですね。

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差144度以上、180度未満)

今日の太陽は一番大きい2015/01/04

20150104太陽
明け方からの雲り空は午前中いっぱい続きましたが、正午が近づくにつれて晴れてきました。左は12時半頃の太陽です。気流が安定していました。こうしてみていると気付きませんが、今日の太陽は一年で一番大きく見えます。地球が近日点、つまり太陽に最も近いところを通過しているのです。

楕円軌道を描く地球は、一年周期で太陽に近くなったり遠くなったりします。最も遠い遠地点に到達するのは約半年後で、今年なら七夕の日。太陽が近いのに寒い冬だなんておかしい気もしますが、地球に降りそそぐエネルギーが変わるほど極端ではありません。しかも、近日点を通過する日は長い周期で春になったり夏になったり変化します。国立天文台のこのページに詳しい解説があります。

20150104上部タンジェントアーク
曇りから晴れになる途中、淡い暈が確認できました。またわずかな時間ですが、暈の上部にはっきりしたタンジェントアークが現れました(右画像)。色合いがとてもきれいでした。

金星と水星がちょっと近くなる2015/01/04

20150104金星と水星の接近
夕空は昨日に比べて少し霞んでいました。体感温度が暖かく感じるのはそのせいかも知れません。夕焼けの色も昨日に比べ赤みが多く、ねっとりした感じを受けます。ほんのわずかの湿気の差でも、人間は五感をフルに使ってを感じ取ることができます。

金星と水星の位置比較
昨日と同じ場所、同じ機材で金星と水星を撮ってみました。透明度が落ちて光度が控えめに感じましたが、いちおうちゃんと接近しています。昨日と比べてみたのが右の写真です。金星の高さをそろえてみました。わずか一日でも水星が上がってきてますよね。

参考:
2015年1月の金星と水星接近に関係する記事

今日の月(夜)2015/01/04

150104_17107月
今日19時過ぎの月です。太陽黄経差は171.07度、高度は37度近くでした。低い割には安定していたかなと感じました。明日は満月ですので、今夜はほぼ真ん丸と言ってもよいですね。

ところで、月面Xという地形が浮かび上がる現象と同じように「月面A」という地形の話や写真を時々見かけます。この地形は月の縁近くにある上に条件がシビアで、月面Xのような人気は出ていないようです。

実は今日が「月面Aデー」でした。現象は日中、つまりまだ月が昇る前に終わっていたので、この画像を見てもA地形は見えません。(見えなくもないけど見づらいです。)約一ヶ月前の12月5日の画像のほうが少し見やすく写っていますので、興味ある方は探してみましょう。この月面Aの解説や予報など(とてもニッチな需要とは思いますが)近日中に記事にしようと思います。

追記:記事ができました!→月面Aっていつ見えるの?(2015/01/06)

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差144度以上、180度未満)