薄雲に浮かぶ十六夜月と木星2023/09/02

20230901_20187月
昨夜から今朝はその前夜より雲が少なかったものの、やはり巻雲があちこち覆っていました。シーイングもすこぶる悪かったけれど、ついつい望遠鏡を空に向けてしまいます。

左画像の月面は1日23:40頃の撮影で、太陽黄経差は約201.87°、撮影高度は約46.98°、月齢は16.21。東が随分欠けてきましたね。フンボルト海やガウスは夜に消え、エンディミオンに夕闇が迫ります。欠け際に並ぶのはピーターマン、ゼノン、ベロッスス、コンドルセ、マクローリン、バルマー、ルジャンドル、ポンテクランなど。ほんの少しずつ秤動が北へズレ始まったので、南極圏にあるブサンゴの二重クレーターも何とか判別できます。

雲がかかったようには見えませんでしたが、微小なクレーターが判別できず、細かな揺らぎも多く感じました。せっかく赤緯が上がってきたのに残念。

20230902木星
このあと高くなったころの木星も撮ってみましたがシーイングは改善せず。ヒストグラムが始終変化し、薄い雲が影響しているようでした。おかげで締まりの無い画像になってしまいました。

左上の衛星はイオ。木星の向こう側を通過中です。木星本体の右側にできている自身の影がだんだん狭まってきて、少しずつ衝に近づいていることを知らせてくれます。月と木星は5日明け方に3°未満まで接近し、ステキな光景を見せてくれるでしょう。

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