夜明けに「ほぼ水平月」が登りました ― 2023/09/13
昨夜から今朝は概ね快晴。本日明け方の水平月観察にはもってこいでした。ただ、これ以外にも観察しておきたいことが山のようにあってなかなかタイトなスケジュール。メモ代わりに書いておくと、「木星面観察」「月探査機SLIMの検出」「X線探査機XRISM軌道確認」「水平月とその精細な撮影」その他諸々。
左は明け方に撮影した「ほぼ水平月」。当地・茨城県南部では弦傾斜がマイナス3.5°(負の数値は右下がりを示す)で、関東以北では水平まで至らず、少し傾いた月でした。それでも貴重な光景に変わりありません。また、水平月のシーズンは極細月でも明るくなる前に高度が高くなってくれるため、これを利用して新月前の月面詳細を観察できるのです。
今朝撮影した拡大画像が下A。水平月に合わせて、月面南北を左右にしました。左方向が北極側です。全体を見たとき南に偏って照らされているのが分かるでしょうか?月の赤道面に対して太陽が南側にあるのです。このため北側カスプは北極点に全く届いてないけれど、南側カスプは南極点を通り越して月面東側(下A画像では上側)まで伸びています。
細部までしっかり写っているとは言い難いけれど、雲に邪魔されることなく、自分が撮った明け方の極細月ではベストに近い写りになりました。詳しく見るとたくさんの発見があります。例えば、「満月前のミヤモリ谷は暗いけれど、新月前なら光って見えるのではないか」とずっと思っていましたが、その通りに写っています。(※注:ここに谷はありません。片斜面があるのです。)逆にヘベリウス内部のヘベリウス谷は月面Aと一緒の写真などで明るく見えますが、今朝は暗く見えました。満月前と後…と言うか、順光か逆光かで白黒反転するのですね。右画像は2016年10月14日に撮影した同一エリアとの比較です。じっくり比べてみましょう。
グリマルディの溶岩跡が盛り上がって見えました。東田守生さんの「月世界への招待」で紹介されていたダーウィンのドームも、逆光でみると印象が変わりますね。南部の荒々しい景観に心躍ります。インギラミの左下に細長いX型が見えますが、満月前だとどう見えるでしょうか?日没間際のバイイはしっかりと中央が台地のように見えていますよ。
この撮影の前に「SLIM」と「XRISM」を観察しました。SLIMはチャンドラヤーン3号撮影と同じ要領で三つの時間帯に撮ったのですが、いずれも写っていません。位置が違うのか、暗すぎるのか、原因がはっきりしませんので、もう何回か挑戦しようと思います。また前日にも撮ったXRISM、快晴なのでさすがに写るだろうと思ったら全く見えません。代わりに同じタイミングでかなり高いところを飛ぶ衛星?が写りました。どうも前日に撮ったのはこれだったような気がしてきました。打ち上げに伴いロケットデブリも周囲に分散していますから、同じタイミングで予報と違う位置の場合、デブリを見ている可能性があります。これも時間をかけて検証しようと思います。
合間の空き時間に木星も撮影できました(下B画像)。毎夜驚くほど模様が変化して飽きることがありません。でも調子に乗ってひと晩であれもこれも撮ってしまうと、そのあと果てしない画像処理地獄に陥ります…。はてさて、明日14日朝の逆転月は見えるでしょうか?
左は明け方に撮影した「ほぼ水平月」。当地・茨城県南部では弦傾斜がマイナス3.5°(負の数値は右下がりを示す)で、関東以北では水平まで至らず、少し傾いた月でした。それでも貴重な光景に変わりありません。また、水平月のシーズンは極細月でも明るくなる前に高度が高くなってくれるため、これを利用して新月前の月面詳細を観察できるのです。
今朝撮影した拡大画像が下A。水平月に合わせて、月面南北を左右にしました。左方向が北極側です。全体を見たとき南に偏って照らされているのが分かるでしょうか?月の赤道面に対して太陽が南側にあるのです。このため北側カスプは北極点に全く届いてないけれど、南側カスプは南極点を通り越して月面東側(下A画像では上側)まで伸びています。
細部までしっかり写っているとは言い難いけれど、雲に邪魔されることなく、自分が撮った明け方の極細月ではベストに近い写りになりました。詳しく見るとたくさんの発見があります。例えば、「満月前のミヤモリ谷は暗いけれど、新月前なら光って見えるのではないか」とずっと思っていましたが、その通りに写っています。(※注:ここに谷はありません。片斜面があるのです。)逆にヘベリウス内部のヘベリウス谷は月面Aと一緒の写真などで明るく見えますが、今朝は暗く見えました。満月前と後…と言うか、順光か逆光かで白黒反転するのですね。右画像は2016年10月14日に撮影した同一エリアとの比較です。じっくり比べてみましょう。
グリマルディの溶岩跡が盛り上がって見えました。東田守生さんの「月世界への招待」で紹介されていたダーウィンのドームも、逆光でみると印象が変わりますね。南部の荒々しい景観に心躍ります。インギラミの左下に細長いX型が見えますが、満月前だとどう見えるでしょうか?日没間際のバイイはしっかりと中央が台地のように見えていますよ。
この撮影の前に「SLIM」と「XRISM」を観察しました。SLIMはチャンドラヤーン3号撮影と同じ要領で三つの時間帯に撮ったのですが、いずれも写っていません。位置が違うのか、暗すぎるのか、原因がはっきりしませんので、もう何回か挑戦しようと思います。また前日にも撮ったXRISM、快晴なのでさすがに写るだろうと思ったら全く見えません。代わりに同じタイミングでかなり高いところを飛ぶ衛星?が写りました。どうも前日に撮ったのはこれだったような気がしてきました。打ち上げに伴いロケットデブリも周囲に分散していますから、同じタイミングで予報と違う位置の場合、デブリを見ている可能性があります。これも時間をかけて検証しようと思います。
合間の空き時間に木星も撮影できました(下B画像)。毎夜驚くほど模様が変化して飽きることがありません。でも調子に乗ってひと晩であれもこれも撮ってしまうと、そのあと果てしない画像処理地獄に陥ります…。はてさて、明日14日朝の逆転月は見えるでしょうか?






