彼方の惑星に思いを馳せる ― 2023/05/22
系外銀河、と言う言葉は昔から耳に馴染んでいましたが、ここ10年ほど「系外惑星」という言葉をよく聞くようになりました。正確には「太陽系外惑星」というそうです。単語の区切りは「太陽系/外/惑星」で、
「太陽系からうんと離れたところにある、別の恒星を回っている惑星」という意味。英語では「Extrasolar planet」、または縮めて「Exoplanet」。
今日朝の時点で存在が確定されている系外惑星は、Exoplanet.euによれば5381個、NASA Exoplanet Archiveでは5419個。複数の惑星がひとつの恒星を回っているケースも多く、太陽系で言うところの太陽に相当する恒星数は4000個近くにのぼります。もう、そこら中にあると言った感じ。トランジット法など遠方の観測機器と技術が発達したおかげですね。1990年代から太陽系の小惑星発見数が爆発的に増えた流れを彷彿とさせます。
このところ安定した快星夜がなかなか訪れませんが、20日夜から21日未明にかけて4時間ほど晴れてくれたので、板垣さんがM101に発見した超新星を撮影したあと、東に高く登っていた「ケプラー138」という系外惑星系の“太陽”をとらえてみました(左上画像)。系外惑星を探すために2018年まで活躍した宇宙望遠鏡「ケプラー」が見つけたもののひとつ。中心星はスペクトルがM型の12.9等で、容易に特定できるでしょう。現時点で特定されている四つの惑星はもちろん写りません。
マーカーを付けなければ何てことない光のシミとして片づけられそうな星にも、地球のような惑星があるかも知れないと想像するだけでワクワクします。(あ、だから惑星なのか!)10.0等以上の中心星を持つ系外惑星系は今日時点で少なくとも700個以上あります。一番明るいクラスはアルデバランやポルックス、おひつじ座α星など。ぜひ惑星巡りの旅をしてみてください。
今日朝の時点で存在が確定されている系外惑星は、Exoplanet.euによれば5381個、NASA Exoplanet Archiveでは5419個。複数の惑星がひとつの恒星を回っているケースも多く、太陽系で言うところの太陽に相当する恒星数は4000個近くにのぼります。もう、そこら中にあると言った感じ。トランジット法など遠方の観測機器と技術が発達したおかげですね。1990年代から太陽系の小惑星発見数が爆発的に増えた流れを彷彿とさせます。
このところ安定した快星夜がなかなか訪れませんが、20日夜から21日未明にかけて4時間ほど晴れてくれたので、板垣さんがM101に発見した超新星を撮影したあと、東に高く登っていた「ケプラー138」という系外惑星系の“太陽”をとらえてみました(左上画像)。系外惑星を探すために2018年まで活躍した宇宙望遠鏡「ケプラー」が見つけたもののひとつ。中心星はスペクトルがM型の12.9等で、容易に特定できるでしょう。現時点で特定されている四つの惑星はもちろん写りません。
マーカーを付けなければ何てことない光のシミとして片づけられそうな星にも、地球のような惑星があるかも知れないと想像するだけでワクワクします。(あ、だから惑星なのか!)10.0等以上の中心星を持つ系外惑星系は今日時点で少なくとも700個以上あります。一番明るいクラスはアルデバランやポルックス、おひつじ座α星など。ぜひ惑星巡りの旅をしてみてください。
ちなみにこの写野内だけでも左画像の黄文字マーカーの「系外惑星を持つ恒星」がありました。調べ尽くせてないものを含めたら、惑星のない恒星のほうが少ないのかも知れませんね。主系列星の進化過程で惑星ができるのは必須だった…とか。