夕空を飾った月2022/08/03

20220802_05319月
昨夕は薄雲が朱色に染まってきれいでしたが、月面を拡大撮影するには不向きでした。それでもカメラを向けて雲が薄くなるタイミングを窺いながら撮影してみました。

左は8月2日19:20過ぎの撮影で、太陽黄経差は約53.19°、撮影高度は約22.55°、月齢4.69。カメラ水準器で水平を左右方向に揃えてあり、弦傾斜は約60.05°です。低空はもっと濃い雲だったので撮影しませんでしたが、このまま月高度が10°まで低くなっても、弦傾斜は57.7°程度までしか変化しませんので、傾斜が変化することなく沈んでゆく月だったようです。太陽との位置関係が絶妙だったんですね。

月齢4を越していましたから色々な月面地形がだいぶ見えていました。天体望遠鏡無し・高倍率デジカメのみの撮影ながら、薄雲越しでも良く写ってくれました。新月以降では初めてはっきり見えたチャンスでしたが、いかんせん暑い…。日が暮れても一向に気温が下がりません。この撮影の直後、北西から南東へ抜ける国際宇宙ステーションを肉眼で見送りました。

2022年7月25日記事に明け方の水平月シーズンが到来している記事を掲載しましたが、夕空での水平月は2025年春ごろから感じられるようになるでしょう。2026年4月18日には超低空ながら本州の広範囲以南で夕空の水平月・逆転月を楽しむことができます。

今日の太陽2022/08/03

20220803太陽
昨夜から今朝は曇り。22時前には竜巻注意情報が発令され、不安定な天気が続きました。今日朝からは良く晴れています。昨日にもまして気温が急上昇。太陽観察場所の気温は昨日より1度高く、38度に達していました。わずか5分程度のキャプチャ作業でもPCの温度が心配になります。15時過ぎにはまたしても竜巻注意情報が発令。ついでに光化学スモッグ情報も出ています。

20220803太陽リム
左は13:50前の撮影。左下リム近くの黒点はHα画像でも分かるようになりましたが、今日昼時点ではまだ採番されていないようです。13068の黒点周囲がとても明るく、フレア一歩手前かも知れません。また、昨日も見えた左上のプロミネンスが素晴らしく大きくなっていました。これ、日没時に光球を隠せば見えるんじゃないかと思えるような勢いです。

気象庁アメダス速報値による本日0時から15時までの集計による夏日地点数は759、真夏日地点数は563、猛暑日地点数は196、酷暑日地点数は0、熱帯夜地点数は300、超熱帯夜地点数は0。またこの時間までの最高気温最高値は栃木県佐野の39.7度でした。夜中でも暑いままなのは辛いですね。今日は東北などで大雨が続き、線状降水帯が二度にわたって発生しています(下図/気象庁降水ナウキャストから引用)。

【18:30追記】山形県と新潟県の県境付近でも大雨が続いており、夕方になってまたも線状降水帯が発生しました(下C図追加)。これから暗くなるので心配です。

  • 20220803-0850線状降水帯

    A.8:50の線状降水帯
  • 20220803-1300線状降水帯

    B.13:00の線状降水帯
  • 20220803-1800線状降水帯

    C.18:00の線状降水帯