木星のNEBにできた模様の発達2022/08/28

20220827土星
昨夕は一時的な晴れ間が訪れていましたが、関東平野のあちこちと太平洋上に雷雲があり、夜通しピカピカしていました。結局ある程度晴れが持ったのは22時くらいまでで、それまでも頻繁に雲が横切る状態。今日明け方には雨になりました。

どうしても調整しておきたかった案件があったため昨夜星が見えているうちに機材を組み立て、調整がてら雲間の土星と木星を撮影しました。もちろんシーイングは悪く、雲がかかると大きく減光します。フレーム数は稼げませんでしたが、それでも何とか写ってくれたようです(左画像)。

幸運だったのは、気になっていた木星の模様がチェックできたこと。NEBにできている模様です(下A画像)。こういう模様は「リフト」と言うのでしょうか。細長く明るいリフトがNEBを分断するかのように伸びています。実は一週間前の20日未明の撮影時に気付いたもので、このときは小さな傷のように見えました(下B画像)。木星のリム近くだったため、元々あったものなのか、画像処理工程で付いたものか分かりませんでした。

ところがたまたま翌日にSpaceweather.comに掲載されたPhilip Smithさんの画像を見つけ、「あ、やはり模様だったのか」と知ることになります。更に月惑星研究会/ALPO-Japanサイトで過去を追いかけると、遅くとも15日に出現の兆候となる明るい斑点が見えていたことが分かりました。

最初は小さな点像だったのに、ここまで長く延びるとは…。木星を観察するとき、縞より小さな単位の模様として大赤斑やいくつか目立つ白斑くらいしか意識しなかった自分には大きな気付きとなりました。20日の時点では、CM2=226°頃(※大赤斑のほぼ反対)にこのリフトが正面に見えそうだと予想したので、昨夜の場合は28日0:48ごろになります。東西に延びたせいか、またはドリフトしたせいか、はたまた見積もりが甘かったか、少しずれてるようですね。いずれにせよ雲越しでこれだけ写るので、かなりはっきりしておりすぐ消えることは無いでしょう。気になる方は向こう一週間くらい観察してみてください。なお下A画像右下の輝点はエウロパです。

  • 20220827木星

    A.2022年8月27日22:42ごろ
  • 20220820木星

    B.2022年8月20日2:17ごろ


2022年の台風11号が発生2022/08/28


20220828-1500台風11号
気象庁が今日9時から発表していた「台風になるかも知れない熱帯低気圧」は、同日15:00に台風11号「ヒンナムノー/HINNAMNOR」になりました。直前の台風10号発生から6日と3時間後の発生、10号より後に消滅した9号消滅から2日と6時間後の発生になりました。

左は台風発生時・本日15:00の気象衛星ひまわり画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。赤点線円が台風中心の直径1000km円。ナチュラルカラー処理のため、薄水色の雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。10号とかなり近い位置での発生で、この海域にはこんなにエネルギーが残っていたのかと驚きますね。

今月五つ目の台風発生となりましたが、このあと西進して明日29日に小笠原諸島を通過、31日には九州に接近または上陸する予報が出ています。日本に近い位置での発生ですから日がありません。どうか早め早めの防災行動を心がけてください。また進路から遠くても秋雨前線と相まって予想外の大雨になるかも知れませんから注意しましょう。今年の雑節「二百十日」は9月1日。皮肉なものです。