満月22時間前の月2021/05/26

20210525_16707月
昨夜は茨城県県北で激しい雷雨があったものの、当地・県南地区は穏やかでした。薄雲があったものの月がよく見え、タイミングが良ければ雲を避けつつ観察できそう。ただ、南緯が低くてなかなか高くならなかったので望遠鏡を準備して待ちました。

夜半になるにつれて雲が増えてきて心配でしたが、ひと通り観察と撮影を済ませることができました。低空+雲通過+昼夜の気温差でシーイングが悪かったです。左は25日22:30前の撮影で、太陽黄経差は約167.07°、撮影高度は約36.5°、月齢13.77、満月の約22時間前です。4コマモザイクですが、途中でしばしば雲が通過したためスタック斑が出たりモザイクの不自然なつなぎ目が目立っていまいました。ちなみに南中近くの撮影でしたから、26日満月瞬時よりも大きいですよ。

ちょうど月面Aデーだったものの、出現は昼間だったためもう画像ではすっかり明るくなっています。センタームーンに向けてかなり秤動が浅くなったものの、左下リム近くにある巨大なバイイ・クレーターがよく見えました。正反対の右上リムにはわずかにフンボルト海が見えており、センタームーン近くならではの見え方。見辛いけれどアリスタルコス北の窪地やリュンカー山も確認できます。

数日前の予報では26日晩の天気が好転してて喜んでいましたが、今現在の予報はかなり雲が出そうで不安定の見込み。皆既月食が少しでも見えるといいですね。

今日の太陽とハロ現象2021/05/26

20210526太陽
明日27日はかなり雨が降る予報。それに向けて昨夜から天気がゆっくり下り坂です。昼間は日が指す時間があったものの、太陽観察できるほどではありません。午後になって雲が薄くなったすきを狙い、何とか観察しました。

20210526太陽リム
左は13:50頃の太陽。薄雲越しの撮影でコントラストが悪いです。活動領域12824の右に立派な黒点を伴う12826ができていました。また23日の観察で左上にあった小黒点周りは12825になりました。北半球ばかりですね。何ヶ所かプロミネンスも確認できました。

太陽の背後は現在おうし座があります。太陽観測衛星SOHO画像にプレアデス星団やヒアデス星団が写っています(下A画像)。午後遅くには淡い内暈が見えました(下B画像)。雲が段々厚くなっているのがわかります。さて、今夜の月食はどうなりますか…。

  • 20210526SOHO-LASCO-C3

    A.太陽観測衛星SOHO画像
  • 20210526内暈

    B.内暈