天の川ぞいに星の流転を観る ― 2019/05/10
5月5日に撮影した三裂星雲(M20)と並んでいる干潟星雲(M8)。一緒に撮影したかったのですが、1シーンに1時間から数時間もかかる天体撮影の場合、ひと晩に撮れるのは数シーンが限界。天候に左右されるし、季節によって夜の長さも大きく変わるし、位置が適切でない場合もあるし…。何より街中での撮影は「天体が低くて障害物や光害の方向に重なってしまい撮影し辛い」という、いかんともしがたい事情があります。
そんなわけで、今朝方やっとM8を撮影できました。透明度は芳しくなく、光害が強くてカブリを補正しきれませんが、どうにか星雲の広がりやうねりを抽出してみました。干潟星雲は星雲そのものも濃淡があって楽しいのですが、それを更に引き立たせるように重なって輝く散開星団NGC6530の美しさ、そして手前にある暗黒星雲の流れや逸れ雲も見どころ。恒星の赤ちゃんを生み出すボック・グロビュールの存在も確認されています。可能なら近くに行って実物を見たいなぁ…。きっと吸い込まれるような光景なんでしょうね。
今朝方もうひとつ撮りたかったのは、同じいて座にある巨大な「バーナード銀河(NGC6822)」。4月25日記事で取り上げた「Leo I」「Leo II」と同じように、私たちの属する銀河系の伴銀河と言われます。
見かけ幅は満月直径の半分ほどもありますが、明るいというほどのインパクトはありません。日本からは南にやや低いため、背景の空とのコントラストが悪化しやすい天体です。もっと立派に光っていれば大小マゼラン雲の弟子くらいになれたかも。
近年は観測機器が発達したおかげで、暗い新天体の発見が多い銀河です(→5月4日記事参照)。新天体とは言ってもこちらは星の最期。ひとつの星座程度の視界でも、星の誕生から消滅まで大きな生生流転を観ることができるのです。
そんなわけで、今朝方やっとM8を撮影できました。透明度は芳しくなく、光害が強くてカブリを補正しきれませんが、どうにか星雲の広がりやうねりを抽出してみました。干潟星雲は星雲そのものも濃淡があって楽しいのですが、それを更に引き立たせるように重なって輝く散開星団NGC6530の美しさ、そして手前にある暗黒星雲の流れや逸れ雲も見どころ。恒星の赤ちゃんを生み出すボック・グロビュールの存在も確認されています。可能なら近くに行って実物を見たいなぁ…。きっと吸い込まれるような光景なんでしょうね。
今朝方もうひとつ撮りたかったのは、同じいて座にある巨大な「バーナード銀河(NGC6822)」。4月25日記事で取り上げた「Leo I」「Leo II」と同じように、私たちの属する銀河系の伴銀河と言われます。
見かけ幅は満月直径の半分ほどもありますが、明るいというほどのインパクトはありません。日本からは南にやや低いため、背景の空とのコントラストが悪化しやすい天体です。もっと立派に光っていれば大小マゼラン雲の弟子くらいになれたかも。
近年は観測機器が発達したおかげで、暗い新天体の発見が多い銀河です(→5月4日記事参照)。新天体とは言ってもこちらは星の最期。ひとつの星座程度の視界でも、星の誕生から消滅まで大きな生生流転を観ることができるのです。
今日の太陽 ― 2019/05/10
今日の太陽とハロ現象 ― 2019/05/11
昨夜から今日明け方までずっと薄曇りでした。今日午前中も太陽がボンヤリ見えるような状態でしたが、午後になると急に晴れてきました。風は弱く、気温が14:30頃から26度を超しました。
左は13時過ぎの太陽。活動領域12740の黒点が消えそうになっていました。右リム到達まで持たないかも知れません。もう一方の12741はまだしっかりしていますね。プロミネンスは右上リムのものが目立っていました。
11時台から淡い環水平アークが見え出しました。昼を過ぎると少し濃くなりましたが、氷粒の状態が不揃いなのか、なかなかくっきりしません。このとき同時に内暈も空高く出現しましたが、こちらはものすごく色合いが鮮明です。惜しむらくは、度々ベランダに出て眺めましたが一度も全周つながることはありませんでした。
左は13時過ぎの太陽。活動領域12740の黒点が消えそうになっていました。右リム到達まで持たないかも知れません。もう一方の12741はまだしっかりしていますね。プロミネンスは右上リムのものが目立っていました。
11時台から淡い環水平アークが見え出しました。昼を過ぎると少し濃くなりましたが、氷粒の状態が不揃いなのか、なかなかくっきりしません。このとき同時に内暈も空高く出現しましたが、こちらはものすごく色合いが鮮明です。惜しむらくは、度々ベランダに出て眺めましたが一度も全周つながることはありませんでした。