天気が下る前に彗星観察2017/05/30

20170529ジョンソン彗星(C/2015 V2)
明日からまた天気が下り坂と言うことで、昨夜から今朝にかけての好天は貴重でした。月明かりも無いので暗い天体観察にも都合が良いのです。透明度はやや落ちていましたが、10日ぶりにいつもの彗星ふたつを観察しました。

まずジョンソン彗星(C/2015 V2)。もう深夜0時には西空へだいぶ傾き始めるため、左画像は日付が変わる前の29日23時前半から撮影開始しました。露出は30分、上方向が天の北方向、上下画角は約0.7°です。北西方向の太い尾は約10日前の撮影と比べてもしっかり写り、やはり画像端まで届いてますね。

20170529ジョンソン彗星(C/2015 V2)白黒反転
また右画像のように白黒反転高コントラスト化してみると、反対方向の左下へ向かう尾が少しだけ写りました。最盛期である今は尾の大きな変化が期待できますが、いかんせん10日も経つと満月期と梅雨が続けざまにやってきてしまうのが残念。まだご覧になってない方、今週が勝負どころですよ。

20170530タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)
続いてタットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)を30日0時台に撮影。右画像の諸元はジョンソン彗と同じです。こちらはだいぶ暗くなり、そろそろ10等台に足をかける感じです。かつて緑のコマが巨大に広がっていた面影が少しだけあるけれど、目を凝らさなければ分からないですね。現在ヘルクレス座にいますが、あと1週間もすればへびつかい座まで南下してしまいます。

街中で観察できる明るい彗星がだんだん減ってしまい寂しいですが、追えるだけ追ってみようと思います。

参考:
ジョンソン彗星(C/2015V2)に関係する記事(ブログ内)
タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)に関係する記事(ブログ内)

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