オーストラリア北部で森林火災が続いてる2017/05/27


20170526-1200気象衛星+森林火災inオーストラリア北部
3月までほとんど発生してなかったオーストラリア北部(ノーザンテリトリーから西オーストラリア州にかけて)の森林火災は、4月に入って徐々に増え始め、5月は多少の増減があるものの途切れる様子はありません。FIRMSサイトで1年前の5月と比べても圧倒的な増加件数です。この地域は気象衛星ひまわりの撮像範囲なので毎日見ていますが、いつも煙が立ち上っていました。普通は数日経つと薄れていくものですが、今月は全く気配がありませんね。雲に邪魔されず気象衛星から見えていると言うことは、雨が少ないのでしょう。

左上画像は昨日26日12:00JSTのひまわり画像(画像元:NICTサイエンスクラウド)に、NASA EARTH DATAから公開されている衛星観測火災位置データ(VIIRS 375m/過去48時間累積)をマッピングしたもの。赤ドットが火災位置ですが、ドットが固まっている辺りから何本もの煙が西へ向かってたなびいていますね。もちろん雲ではありません(位置が変化しません)。縦に通過している明るい経線は東経130度(つまり日本と同経度)、薄く見える経緯線は1度刻み。たくさんの国立公園がある地域でもあり、早く鎮火してほしいものです。

曇りゆく夕空で接近した月と火星を探す!2017/05/27

20170527月と火星の接近
今日の明け方まで小雨が降っていました。午前中はやや肌寒いくらいの曇り空、昼過ぎからやっと少しずつ日が差してきました。夕方まで雲が残ったものの、日没頃にはかなり晴れ間。そこで、5月26日の記事に書いた「今期最後であろう月と火星の接近」に挑みました。

ところが日が沈んで少し経つと、あっと言う間に雲が増えてきたのです。月さえ見えればカメラの画角から火星位置が把握できるのに、肝心の月が見えるかどうかさえ怪しい…。少しずつ暗くなっていく空で、小さな双眼鏡片手に焦りながら月を探します。19時過ぎになり、ようやく雲越しに月齢1.6の月を見つけました。でも火星がある位置に雲があります。今夕の雲は二層に重なり、なかなか隙間ができず厄介でした。ダメ元でシャッターを押し続け、ある程度雲が少ないコマからやっと火星を発見。このコマの数分後にはもう西空全体が雲に覆われてしまいました。

火星は肉眼では見えなかったけれど、なんとか両天体の接近を写真に収めることができて満足です。火星は7月下旬の合までどんどん低くなってゆくでしょう。次に火星と会えるのは、9月17日明け方の「水星と火星の超接近・離角がたったの4′、ただし超低空」でしょうか。

参考:
アーカイブ:天体の接近現象一覧(惑星ペア・トップ200)
   …2017年9月17日の水星・火星超接近はこのアーカイブのなかで22位という高順位!
火星と海王星が超接近しました(2017/01/01)
   …2017年に3回ある超接近の第一回目