低空に並ぶ月と金星2017/05/22

20170522月と金星
昨夜から今朝にかけては空に薄雲がかかり、星影まばらでした。薄明で明るくなってきた頃にあらためて東を見ると、昇ってきた細身の月と金星が並んで輝いていました。まだ雲がかかっていましたが構わず撮影。それが左画像です。撮影時の月・金星間離角は約10.5°でした。

月はこれから夜にかけて金星に接近します。アーカイブ「昼間に月と金星が近い日」をご覧頂くと分かりますが、今日の日中は月を使って昼間の金星を見つけるチャンス。なかなかの好条件ですから時間があったら探してみてくださいね。

月と金星は今夜3°内まで接近しますが、もう沈んでるので日本からは見えません。再び両星が昇る明日明け方に、離れつつある姿を見ることができます。23日3:00の離角が4°あまりですから左画像の半分未満ですね。素晴らしい眺めが期待できそうですが、低空ですから東が開けたところでご覧ください。もちろん明日の昼間も月を使って金星を探せます。

5月は環水平アークが目にとまりやすい2017/05/22

20170522内暈
朝から晴れていますが、昨日以上に薄雲が出ていました。午後にはほぼ快晴になったのですが、この時期太陽観察望遠鏡は基本的に朝しか向けられない設置のため、観察はお休みです。

左画像は9:30頃出ていた内暈。しばらく見えていました。11時を過ぎた頃から、今度は南天低空に環水平アークが見え出しました(右下画像)。とても淡く、しばらく見ていたのにちっとも鮮明になってくれませんでした。

ユーティリティ:太陽高度とアークの時刻表を確認すると、当地で一番濃く見える時間は10:25前後と12:45前後。

20170522環水平アーク
その間の時間帯は理論上やや淡くなるので、まぁ納得です。でも今日は正午過ぎに雲がほとんど無くなってしまいました。

一昨年2015年の5月22日にも鮮やかな環水平アークが出現し、全国あちこちで話題となりました。午後にかけても色々なハロ現象が見えたのを思いだし、懐かしくなりました。5月は環水平アークが高くなり始め、人が屋外活動する程良い時間帯にピーク時間がかかるせいか、目にとまりやすいですね。