早速ひまわり9号から地球と月のツーショット ― 2022/12/19
2022年12月13日記事にも書いたように、気象衛星観測業務がひまわり8号から9号へと移りました。位置はほぼ一緒なので、画像も以前同様です。ひまわり画像が閲覧できる各種サイトも、確認した範囲では全て順調に移行しました。
以前から当サイトで取り上げている「気象衛星ひまわりによる地球と月(他天体)のツーショット」も、当然ながら今後も見ることができるでしょう。自前で作ってあったツーショット計算プログラムも変更なしで使えるのはありがたい。
9号による最初の月とのツーショットはいつだろうかと調べたら、業務が引き継がれた三日後の16日に早速写っていました(左画像/画像元はNICT)。縁ギリギリで暗かったため、インサート画面は大気圏外の輝度と色調を変更して見やすくしてあります。大気の歪みでメタルスライムっぽい…。このほか12月18日19:30の右下にも写っていました。(※ただしスキャンラインで切れてしまってます。)
今回は調べていませんが、冬の1等星や、現在天の赤道に近い木星とのツーショットも度々写されていることでしょう。来年2023年4月20日のハイブリッド日食(右図/Heavens-Aboveより引用)による日食月影はひまわり9号の真正面に投影されるはず。ちょうどひまわり8号が観測を始めて1年も経たないうちに起きた2016年3月9日の皆既日食のような光景を見ることができるでしょう。今後どんな新たな発見があるだろうかと期待に胸が膨らみます。
以前から当サイトで取り上げている「気象衛星ひまわりによる地球と月(他天体)のツーショット」も、当然ながら今後も見ることができるでしょう。自前で作ってあったツーショット計算プログラムも変更なしで使えるのはありがたい。
9号による最初の月とのツーショットはいつだろうかと調べたら、業務が引き継がれた三日後の16日に早速写っていました(左画像/画像元はNICT)。縁ギリギリで暗かったため、インサート画面は大気圏外の輝度と色調を変更して見やすくしてあります。大気の歪みでメタルスライムっぽい…。このほか12月18日19:30の右下にも写っていました。(※ただしスキャンラインで切れてしまってます。)
今回は調べていませんが、冬の1等星や、現在天の赤道に近い木星とのツーショットも度々写されていることでしょう。来年2023年4月20日のハイブリッド日食(右図/Heavens-Aboveより引用)による日食月影はひまわり9号の真正面に投影されるはず。ちょうどひまわり8号が観測を始めて1年も経たないうちに起きた2016年3月9日の皆既日食のような光景を見ることができるでしょう。今後どんな新たな発見があるだろうかと期待に胸が膨らみます。
ZTF彗星(C/2022E3)が明るい! ― 2022/12/19
秋ごろから徐々に明るくなっていたZTF彗星(C/2022E3)。前回撮影した7ヶ月ほど前の5月25日はまだ小さな恒星状のシミのようでした。11月下旬には夕空低空から明け方に回り、今月半ばにはやっと高度も出てきたので早く撮影したいと思っていました。ただ、我が家からは障害物&光害が多い方向に加え、明け方と言ってももう人が活動し始める早朝時間帯になってしまったため、早いご近所さんなどは出勤タイムなのです。庭先(駐車場)に望遠鏡やPCを出しっぱなしにし辛いので、タイミングが難しい…。今朝、短時間ながら撮影を決行しました。
マイナス3.5度を記録する寒い明け方でしたが、シーイングは比較的安定していました。彗星はもうモニター上ではっきり確認でき、位置合わせも苦労しません。残念ながらフラットがまた不調で汚い画像になってしまったけれど、広がるダストの尾と1時方向に向かうイオンの尾が良く写りました。街撮りでこれだけ写れば上々。
なおフラットですが、今までと撮り方や処理法を変えていないのでカメラ固有のエラーと思われます。ずっと不調で最近数ヶ月越しの修理から戻ったばかりだけれど、もう一度分解点検するしかないのか…。冷却チャンバーに視認できない程度のくもりが発生しているのかも知れません。色々実験調整したかったけれど朝が来てタイムアップ。スピカと並んだ月も撮りたかったですが目視で我慢。夜明けの空にはもうベガが昇っています。
このZTF彗星は右図のように来年2月ごろにかけて見頃を迎えます。現在明け方東天ですが急速に北上しており、1月下旬には周極星になって、一番明るい時期に北極星のそばで一晩中輝きます。北極星を含めた標準レンズの写野に余裕で入ってしまいますから、一緒に撮影しておくといいかも知れませんね。高感度ならガイド要らずでしょう。
寒い季節ですが明るい彗星の話題が少ない昨今、貴重なチャンスでしょう。ぜひ時間を作って眺めてみてください。
(注)パンスターズ、アトラス、ネオワイズ等と同様、ZTFという名の彗星はたくさんあります。識別するのに「C/2022 E3」という符号を忘れずに付けるようにしましょう。
マイナス3.5度を記録する寒い明け方でしたが、シーイングは比較的安定していました。彗星はもうモニター上ではっきり確認でき、位置合わせも苦労しません。残念ながらフラットがまた不調で汚い画像になってしまったけれど、広がるダストの尾と1時方向に向かうイオンの尾が良く写りました。街撮りでこれだけ写れば上々。
なおフラットですが、今までと撮り方や処理法を変えていないのでカメラ固有のエラーと思われます。ずっと不調で最近数ヶ月越しの修理から戻ったばかりだけれど、もう一度分解点検するしかないのか…。冷却チャンバーに視認できない程度のくもりが発生しているのかも知れません。色々実験調整したかったけれど朝が来てタイムアップ。スピカと並んだ月も撮りたかったですが目視で我慢。夜明けの空にはもうベガが昇っています。
このZTF彗星は右図のように来年2月ごろにかけて見頃を迎えます。現在明け方東天ですが急速に北上しており、1月下旬には周極星になって、一番明るい時期に北極星のそばで一晩中輝きます。北極星を含めた標準レンズの写野に余裕で入ってしまいますから、一緒に撮影しておくといいかも知れませんね。高感度ならガイド要らずでしょう。
寒い季節ですが明るい彗星の話題が少ない昨今、貴重なチャンスでしょう。ぜひ時間を作って眺めてみてください。
(注)パンスターズ、アトラス、ネオワイズ等と同様、ZTFという名の彗星はたくさんあります。識別するのに「C/2022 E3」という符号を忘れずに付けるようにしましょう。