三重の中村祐二さんが一晩にふたつ突発天体発見2022/09/01

  • 20220831_TCP J00002937+3811435

    A.TCP J00002937+3811435
  • 20220831_TCP J02545104+3633460

    B.TCP J02545104+3633460


三重県の中村祐二さんがわずか二時間あまりの間に突発天体をふたつ発見しました。ひとつは8月28日22:34JSTごろで、アンドロメダ座に15.6等の天体(TCP J00002937+3811435)、もうひとつは29日0:27JSTごろで、ペルセウス座に14.9等の天体(TCP J02545104+3633460)です。

ふたつとも撮影しやすい位置でしたが、当地・茨城の夜は曇りや雨続き。ようやく昨晩に雲越しの星空へ望遠鏡を向けることができました(上画像)。どちらも二日経つうちに暗くなってしまったようで、特にペルセウス座のほうは限界等級ギリギリでした。青っぽい色なので矮新星のようですかね?晴れ間はあったものの下り坂だったため、夜半前頃から雲が多く、また厚くなってゆきました。追い立てられるような撮影になってしまいましたが、何とか撮り切ることができてラッキーです。

時間は前後しますが、8月最後の夕方は雲間にぼんやりした月が見えました。新月以降ずっと月が見えませんでしたが、ようやく四日月を拝むことができました。下C画像は31日19時少し前に高倍率デジカメのみによる撮影で、太陽黄経差は約48.00°、撮影高度は約14.99°、月齢4.07、画像左右を水平方向に合わせてあり、弦傾斜は約61.68°。秋が近づき、夕月がそそり立つようになりましたね。もう二日くらい前に観察したかった…。

さらに、前述突発天体撮影後に機材チェックをする必要があり、雲間の火星を狙ってみました。夜半頃から風が望遠鏡を揺らすようになった上に雲量が8割、シーイング最悪という条件でしたが、どうにか大シルチスや北極の白い雲が判別できたようです(下D画像)。無理して撮ることもなかったんですが、何となく。

  • 20220831_04800月

    C.月
  • 20220901火星

    D.火星