雲のまにまに月と火星2022/09/22

20220922_31204月
台風14号が過ぎゆく中で秋の彼岸入りし、明日はもう中日。強い雨に打たれた近所の彼岸花はすっかりしおれてしまいました。気温が急激に低くなって昨夜は16度。暑さ寒さもなんとやらを地で行っています。

昨夜は曇ってしまいましたが、夜半頃確認すると雲のまにまに木星や火星が見えています。すっきり晴れそうもなく風も強かったので明け方の月が見えれば良し!と願いつつ、ついつい欲張って望遠鏡を月や火星に向けてしまいました。

左は3:10ごろ隣家の屋根から登ってきた月。太陽黄経差は約312.04°、撮影高度は約18.84°、月齢は25.41、画像水平を実際の水平に合わせてあり、弦傾斜は約-11.04°(マイナス値は右下がり)。かなり水平に近くなりましたね。雲が途切れることなく月の前面を通過していたのですが、三日前の撮影より薄い雲だったせいか、平均化すると何とか影響を避けられたようです。

順調に水平に向かっていますが、残念なことに今夜から少なくとも三日間は関東の大部分で雨続きのようです。(※本日3:00に「台風になるかも知れない熱帯低気圧」が発生、週末に東海&関東直撃コースとのこと。)全国のどこかで水平月が見えることを期待しています。

20220922火星
月に先立って撮影した火星は酷いシーイングと風に揺さぶられたおかげで散々。なんとか地形模様を抽出したものの不鮮明です(右画像)。中央がマリネリス渓谷、左側に太陽湖が確認できます。こちらの面は北極の雲が少し南下しているように感じました。これから冬にかけて晴天率は上がるものの、シーイングはどんどん落ちて季節風も強まります。吹き曝し観察家にとってはつらいところです。全く晴れないよりはマシですね。