昨日噴火した硫黄山2018/04/20

20180419-1800霧島硫黄山ライブカメラ
昨日19日15:39ごろ、霧島連山の硫黄山(霧島硫黄山)で噴火がありました。なんでも約250年ぶりの噴火だと言うことです。霧島では新燃岳が活発な活動を続けていますが、今回は同じ連山でも違う場所での噴火でした。左画像は19日18:00ごろの気象庁ライブラメラのキャプチャです。火山灰を含む水蒸気の煙が濛濛と立ち上がり、夜通し続きました。

こういうとき、すぐ地図を広げて位置を確認なさる方はどれほどいらっしゃるでしょうか?同じ県内とか、同じ地方でないと興味すら湧かないなんていう方もいらっしゃるでしょうか。地球はひとつながりの星、生命は一蓮托生。せめて、この星で起こっていることくらいは少しでも良いから注意関心を持ちたいものです。

霧島連山周辺地図
右は霧島連山周辺を含む九州南部の地図。硫黄山は新燃岳より西北西に随分離れていますが、地球全体のスケールで言えばすぐ隣の山ですね。幸い今日は噴火が終了して水蒸気の吹き出しだけになったと気象庁から発表があったようです。まだ油断はできませんが、GWの観光シーズンを前に沈静化してほしいものです。

噴火と全く関係ありませんが、ライブカメラは普段だだっ広い光景が延々と写るだけなので、スケールも奥行きも感じ取れません。でも比較的高感度だから晴れていれば夜に星が写ることがあります。天体を撮り慣れていると星座が判別でき、そのスケールからカメラがどの程度の画角なのか理解できます。昨夜も夜まで監視していたら噴煙の背後にペルセウス座やカシオペア座などが見え隠れするのを発見(左画像)、結構広視野なんだなあと一人で面白がっていました。

20180419-1946霧島硫黄山ライブカメラ
いやいや不謹慎ですね…。とにかく噴火の影響が最小限であることを祈ります。なお小規模かつ夕方だったので、いくつかの衛星画像を見たけれど写っていませんでした。

ライブカメラの小さな画面では火山の迫力や危険性が全く伝わりません。まるで他人事のようで、無関心の一端を担う原因になってるでしょうね。1992年の映画「パトリオットゲーム」でゲームのようにモニター面で淡々と戦争を繰り広げるシーンを思い出してしまいました。オリンピックやワールドカップなどでは、街角の大きなモニター前で観衆が大はしゃぎしているじゃないですか。あの方法論を真似して、噴火の映像も大画面で流したら良いと思うんです。

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