火星とM22が大接近2018/04/02

20170402火星とM22の接近
昨夜から今朝にかけては天宮1号騒動などで慌ただしかったけれど、どうしても見たいものがありました。前々から記事で紹介してきた「火星と球状星団M22の大接近」です。離角はなんと22′あまり。月直径よりも近いのです。

ところが宵のうちから薄雲が出て、夜半過ぎまでおぼろ月夜でした。月暈(右下画像)も見えましたが、一向に晴れてくれませんでした。諦めきれずに30分おきに天気を確認していたところ、2時頃から薄雲が引き始めました。水蒸気が多い空なので空全体はぼうっと明るかったですが、雲があるのとないのとでは段違い。急いで望遠鏡を用意しました。

明け方の気温10度。機材を10分も外に置くと、もうしっとりするほど湿気があります。肉眼では火星や土星も暗く感じましたが、さすがに望遠鏡を通せば星団まで見えました。うーん、何とも美しい…。見え味の悪い空であること、満月期であること、輝度差があってゴーストも出やすい光学系…不平を挙げればきりがないですが、こうして見事なタイミングに居合わせられる幸せが何倍も勝ります。

20180402月暈
ザッと計算したところ、両天体が同レベルまで接近したのは2010年12月以来でした。また次回接近するのは2020年2月29日明け方(約20′)や、2022年2月5日などがあります。頻繁と言うほどではありませんが、M22は黄道に極めて近いので時期が合えば惑星が接近しやすいのですね。兎にも角にも隙間時間(?)をうまく使って見事な会合を観察できました。明日明け方は火星と土星の最接近日。果たして晴れますでしょうか?

参考:
2018年火星の地球接近に関する記事(ブログ内)

雪解け2018/04/02

20180330北海道(Aqua/MODIS)
数日前に「北海道で川が氾濫」というニュースを見てビックリ。そんなに雨降ったっけ?と調べると、原因は降雨そのものではなく、雪解けの水でした。急に気温が緩んだせいで、大量に雪解け水が川に流れ込んだり、低域の牧草地を水浸しにしてしまったのです。こういう災害は関東に住んでいると全く聞かないので、自然の怖さ、奥深さにあらためて驚かされます。

川が氾濫するほどの雪解けを地球観測衛星Aquaが捉えています。左はNASA-WorldViewからの引用で、晴れて北海道が見渡せた3月30日の画像。見ると沿岸のあちこちから茶色の水が溢れていますね。これなら関東でも梅雨や台風の後によく見かけます。大雨だった訳でもないのにこの有様…。

下には気象庁サイトの「天候の状況」から「10日間気温平均の平年差」を引用しました。遡って2月1日から10日ごと、昨日の分まで6期間です。図を拡大しなくても、遠目に青っぽかった列島全体が3月半ばからオレンジや真っ赤になったことが見て取れますね。赤は平年差+3度以上のマークですが、この「以上」というのが曲者。調べると3度どころではなくて、北海道などでは6度差以上を記録しているところも多く、10日平均ではなく直近の5日平均だともっと高いのです。ちなみに東北以南では二桁に達しているところもあり、沿岸を見るとやはり泥水が溢れていました。

例年より早いペースで寒暖の差が大きい季節がやって来てしまいました。人も体を壊しやすいですが、自然も崩れやすくなります。災害が起きそうな地方のみなさん、どうか安全にお過ごしくださいね。

  • 20180201-10日間気温平均の平年差

    2月1日−2月10日
  • 20180211-10日間気温平均の平年差

    2月11日−2月20日
  • 20180221-10日間気温平均の平年差

    2月21日−3月2日


  • 20180303-10日間気温平均の平年差

    3月3日−3月12日
  • 20180313-10日間気温平均の平年差

    3月13日−3月22日
  • 20180323-10日間気温平均の平年差

    3月23日−4月1日


20180323-10日間降水量合計の平年比
関連する余談ですが、右図は同じく気象庁サイトからの引用で「10日間降水量合計の平年比」。3月23日から昨日までのものです。全国的に真っチャッチャ!例年の1割も降ってないと言うことです。

これからやって来る春の農作業シーズンを前に、降水不足が深刻にならないと良いのだけれど…。水というものは人が願うほうにばかりは動かないものですね。