雲に追い立てられつつ上弦観察2023/04/29

20230428_09731月
昨夕は晴れ間があるものの、ときおり雲が押し寄せたり引いたり目まぐるしい変化。風も残っていたため空の観察は半ば諦めていたけれど、22時台に少しだけ雲が途切れたので西に傾いた月を観察できました。

左画像は28日22:20頃の撮影で、太陽黄経差は約97.31°、撮影高度は約36.92°、月齢は8.38。わずかに薄雲がかかる時間帯もあり、2分割モザイクの間にコントラストに差が出ないようひどく神経を使いました。シーイングは前夜にもまして酷いです。

上弦を少し過ぎ、アルキメデス、アペニン山脈、デランドル、マギヌス、モレトスあたりが明暗境界です。日が当たり過ぎてますが月面X・LOVE地形も確認できますね。アルタイ断崖あたりは凸凹感が失われ、前夜までは割りと見えていたレイタ谷も谷らしくなくなりました。

20230428_マギヌスRay
ひと晩前はヒッパルコスのRay現象が見えたのですが、今回はマギヌスでRayが出ていました。右画像撮影時は既に雲に覆われ始めてしまいましたが、無理やり撮影。コントラストが落ちたけれどRayの存在が確認できます。時間帯が遅かったため、西側がやや広がっていますね。近くにあった月面EとL地形は全体的に明るくなって文字が辿りづらくなっていました。

今夜から明日にかけてまとまった雨。晴れてくれればヘシオドスRayが見えるので三連続Ray現象観察成功!…になるはずですが…厳しそう。GWは天気変化が目まぐるしい予報。空の観察=雲の観察になりそうな予感です。

今日の太陽2023/04/29

20230429太陽
昨夜は晴れ時々曇り、夜半から今朝は概ね晴れました。朝からは雲が多くなり、またまた強風。前日に続き7m/sに達しています。午前は雲多めでしたが昼過ぎから晴れ間が広がったので太陽を拝めました。

20230429太陽リム
左は13:30過ぎの太陽。大勢は昨日と同じ感じです。左上の活動領域13289・13292および中央右下の13285・13288のプラージュが明るいですね。小さなダークフィラメントもいっぱい見えます。昨日も見えたけれど左下リム、南極側高緯度のプロミネンスが高くのびあがってすばらしい。左端からは新たなプロミネンスも登場してます。