流れる雲間の満月2022/08/12

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昨夜から今朝はかなり雲が多く、また風速が5m/sを超えるときもありました。ちょっと機材の調整をする必要があって組み立てたものの、星を観察するどころではありませんでした。ただ、満月近くの月が南にかかっていて「撮れないかなー」などと変な気を起こしてしまったのが運の尽き。1時間ほど空とにらめっこする羽目になりました。

左は23:30過ぎの撮影で、太陽黄経差は約173.55°、撮影高度は約31.26°、月齢13.86。満月の約11時間前の姿です。月が雲から出ることは一瞬も無く、足早に通り過ぎる厚い雲を避けつつ撮影。たまたま長焦点の望遠鏡を付けていたためモザイク撮影をしなければならず、撮影枚数も一ヶ所につき数十枚程度しか稼げません。仕上がりも雲斑だらけ、かぶりだらけ、発色も安定しない状態ですが、一応久しぶりに月を撮った記念ということで…。

満月瞬時は本日12日10:36ごろですから、日本からは見えません。昨夜の月も左側が欠けてますし、今夜の月も満月を過ぎて右側が欠けているでしょう。夏の満月は低いところに輝き、北側が欠けています。厚い雲を通してもその様子がよく分かりました。フンボルト海や縁の海が良く見える秤動ですね。不鮮明ながらハッブル・クレーターやゴダード・クレーターなどリムぎりぎりの地形も見えます。2022年5月11日記事に書いたヒラヤマ・クレーター付近はまだ全く見えません。

当地・茨城は星どころか月さえ見えない天気が続いています。週末の流星群も台風直撃でお預けのようです。

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