昨夜の月と板垣さん発見のPNV2022/07/09

20220708_10756月
昨夕は晴れ間があったので久しぶりに月面を観察しようと思っていましたが、20時台まで頻繁に雲の通過があって何度も中断。ヤキモキしました。この時期は月の南中高度がだんだん低くなりますから、ちょっと遅れるとすぐ低くなってしまうのです。幸い21時前にはクリアになり、何とか観察と撮影をすることができました。

とは言え、やや強めの風が残っていたため望遠鏡が揺れまくりで酔いそうに…。シーイングも冬並にひどく、大気の状態が良くないことは一目で分かりました。左は21時ごろの撮影で、太陽黄経差は約107.56°、撮影高度は約30.97°、月齢9.38。上弦を過ぎてふっくらしましたね。コペルニクス・クレーターが夜明けを迎えていました。

20220708_直線壁・ピタトゥス付近
ちょうど直線壁が見頃だったので、いつものモニター域であるピタトゥス・クレーター付近とともに撮影しました(右画像)。風のためフレーム数が稼げず、いつもの半分程度です。しかも全コマがブレてるし…。シャープネスは足りませんが、悪条件にしてはまぁまぁ見られる絵になりました。少し見切れてますが、右縁に月面X地形も写っていますね。

時折雲がやってきたものの、天気は明け方まで持ちこたえていました。この時間を使ってようやくPNVを撮影することができました。このPNVは7月5日2時過ぎに山形県の板垣公一さんがM31に17.8等で発見したもの。ずっと天気が思わしくなく撮影が延び延びになっていました。私の機材では限界に近い18等近くですし、既に暗くなっている可能性もありましたが、仕上げてみるとかろうじて星像が確認できました(下A画像/B画像はA画像の撮影範囲)。



  • 20220709_PNV J00445106+4146265

    A.PNV J00445106+4146265
  • 20220709_PNV J00445106+4146265撮影範囲

    B.撮影範囲


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