夕空の細月が立ってきました2022/07/02

20220701_02537月
昨夕は西空に薄雲が湧き、月齢2の月が見えるかどうか心配でした。日没直後からベランダに機材をセット、見えたらすぐ撮影できるよう待ち構えました。

うまい具合に月が雲を避けた位置に輝き始めたので、保険として明るいうちに何カットか撮影。その後数十分おきに撮影を繰り返しました。やや暗くなった頃から雲がかかり始めたので終了。前夜よりはうまく撮影できました。左画像は太陽黄経差が約25.37°、撮影高度が約12.06°、月齢2.32、画像上方向が天頂方向。三日月より細身の、私好みの姿です。

日中に太陽を観察したときも感じましたが、今日は一日シーイングが悪かったようです。それでも冬期の撮影よりは良像になるので、(暑いけれど)観察には良い時期なのでしょうね。弦傾斜は39.25°で、春先…例えば3月6日記事のころに比べるとかなり立ってきたことが分かるでしょう。明け方の細月と逆ですね。

20220701月とプレセペ星団
もうひとつ、昨夕の月のすぐ左側にプレセペ星団(M44)がいました。肉眼では周囲の星すら感じられませんでしたが、ものは試し、撮影して高コントラスト処理すると、ノイズではない暗い星々が確認できました。薄暮中の高度10°あまりの空ではさすがの明るい星団もかたなしです。

今日の太陽2022/07/02

20220702太陽
昨夜から今朝も前夜同様の薄曇り。朝からは少しずつ晴れて青空が広がりました。

20220702太陽リム
左は13:50ごろの太陽。左上に見えてきた黒点周囲は13046と採番されました。赤道を挟んで南半球側にも小さな黒点が確認できます。ダークフィラメントやプロミネンスもそこそこ出ていますね。裏側では大きな爆発があったようですが、表側はひところより落ち着いています。

気象庁アメダス速報値による15時時点の夏日地点数は752、真夏日地点数は504、猛暑日地点数は125。(※ただしアメダスに通信障害が出ている模様。)本日は雑節の「半夏生」で、例年なら梅雨の折り返しとして「長い雨もやっと半分終わったね」と喜べるのですが、今年は東北北部以外はずっと前に梅雨が終わってしまい、完全に水不足…。これから毎年同じように常態化しないかと心配…。日本に接近している台風4号は沖縄、九州、本州の直撃コースに入りました。恵みの雨を期待しましょう。