今日の太陽2021/12/09

20211209太陽
6日頃から崩れてきたお天気は7日夕方から翌朝にかけて大雨をもたらし、その後も今日未明まで小雨続きでした。朝からは急速に回復、すっかり青空になりました。やや強い北寄りの風が吹き、体感は寒いです。

20211209太陽リム
左は10時過ぎの太陽。見える面には一応活動領域12901、12903、12904があるのですが、いずれも黒点は無く、強い磁場も無いようです。右下に淡いけれどやや大きく展開したプロミネンス。その他所々に小さくはっきりしたプロミネンスが見えています。

今日は「日没時刻が年間で最も早い日」が道北を除く北海道域まで到達、残り一日で日本全体の日没時刻は遅延に転じ、来年6月末-7月頭まで遅くなり続けます。

ISSが月惑星の並ぶ空を横切りました2021/12/09

20211209月・惑星とISS
日没までよく晴れた一日でした。暮れてゆく宵空にはもう月齢5を過ぎた月と木星が並んでいます。そこから地平に向かって土星や金星も並びます。

昨夜に前澤友作さんが日本の民間人として初めて搭乗した国際宇宙ステーションがちょうど月惑星の近くを横切るということで撮影してみました(左画像)。ベランダからの固定/インターバル撮影(9秒露出+1秒休み)で、ISSは点線状に写っていますが、実際は木星より若干暗い程度の恒星状天体が動いているように見えます。今回は北西地平から南東地平までほぼフルパスで光って見えるものでした。

20211209月・惑星とISS
どこに何が写っているかはマーカー付き右画像をどうぞ。背景の星座は、アルタイルのあるわし座、金星の背後はいて座、土星はやぎ座に包まれ、月と木星はやぎ座とみずがめ座の境界に位置します。フォーマルハウトはみなみのうお座の1等星、その南側には日本から見づらいつる座、画像上辺にはいるか座やこうま座、ペガスス座などが連なります。

約一週間後には金星の右下のほうからレナード彗星(C/2021 A1)がゆっくり高度を上げつつ左へ移動し、12月18日には金星に一番近づいて縦並び(彗星が下側)になるでしょう。ただ、金星そのものが低い上に彗星は金星の半分程度の高度しかありません。このベランダ位置では薄明中に一番上の電線に重なってしまう計算です。夕空で探す計画の方は、金星方向の見晴らしが良い場所で、良質の双眼鏡を使って探してくださいね。(双眼鏡は必ず三脚に固定しましょう。)