明け方の素晴らしいISS通過と惑星たち2018/02/28

20180228国際宇宙ステーション
今日明け方、関東の上空を国際宇宙ステーション(ISS)が通過しました。茨城県南部は晴天に恵まれ、天頂から約10°しか離れていない素晴らしいパスを見ることができました。

このパスは天文薄明開始+月没後10分程度というベストタイミング。ただ、連日の春めいた陽気で夜中までに至るところが結露や霜に覆われ、霧や霞が心配でした。気温はあまり下がらなかったけれど思ったほど透明度は落ちず、良い明け方を迎えました。

20180228国際宇宙ステーション
支度をして、いつも行く見晴らしよい場所へ徒歩移動。かなり長いパスなので久しぶりに全周魚眼で端から端まで狙おうと、なるべく空が広く街灯が見えない位置を探しました。おかげでギリギリまで準備に手間取り、最初のシャッターを切った途端にISSが地球の影から出現。あとはもうほったらかしでカメラから離れ、目で楽しみました。左上画像は15秒露出、5秒休みの繰り返し。何が写っているかは右画像をどうぞ。天頂近くを通過する頃は木星より明るかったです。

20180228明け方の惑星たち
ISS撮影後、南東に並ぶ惑星たちも撮影しました。もう薄明がかなり進行していましたが、この画像には木星、火星、土星の他に、横たわる天の川や、たくさんのM天体などが写っています。文字入り画像は用意しませんので天体探しを楽しんでください。幾つ見つけられますか?

8年ぶりに起こった「満月のない2月」は今日でおしまい。明日3月1日からは月が明け方まで残るようになります。2日にはさっそく満月。そう言えば6日は二十四節気の「啓蟄」ですが、3月の満月も「Worm Moon」と言われます。どこの国でも春の象徴はやっぱりムシなんでしょうか…。下弦前後の7日から11日にかけては月と各惑星との接近を楽しむことができますのでお楽しみに。なお月末31日にも満月、つまりブルームーンを迎えます。

参考:
夏至と満月(2016/06/21)……アメリカ伝承による満月の呼称

コメント

トラックバック