三重の中村祐二さんが突発天体発見2023/12/26

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24日22:30前ごろ、三重県の中村祐二さんがエリダヌス座に13.0等の突発天体を発見したとのこと。昨夜晴れていたので撮ってみました。満月前の月が40°あまり北側にあってフード内まで月光が射し込みましたが、対象はさほど暗くないので写ってくれました。

この天体はATLASが22日に15.575等で見つけ、別ルートで届け出てあったAT2023aauiと同一と思われるとのこと。ただしこちらは超新星候補天体(PSN)となっています。はたしてどうなるでしょうか?

煌々と輝く月も見ました。満月まで1.5日あまり、欠けいてるところが少なくなりました。観察始めのシーイングは3/10、30分も見ないうちに2/10まで悪化しました。撮影した中から2枚掲載。

下A画像は南部の様子。前夜に光が当たり始めたシッカルトがすっかり明るくなりました。ワルゲンティンも朝を迎え、埋め尽くした溶岩表面のリッジが確認できます。バイイも半分輝き始めました。対岸のクレーター壁の一部にも光が届いています。

下B画像はコペルニクスの南西側、嵐の大洋あたり。ひと晩前は明暗境界だったマリウスがすっかり明るくなりました。周囲のドーム群は一応見えてるのだけど、もう半日ほど前だったらベストでしょう。アリスタルコスは既に眩しいですね。写ってませんがこの北にあるリュンカー山も良く見えました。欠け際に明るい縁だけ見える大きめのクレーターはセレウクスあたりでしょうか?

急な冷え込みのせいもあるけれど、良く晴れているのにシーイングも機器も体調も安定しなくて、よほど辛抱強く観察しても2時間が限度。それでもここまで6日連続でお月見ができました。満月は明日27日9:33。朝に見ようか夜に見ようか迷います…。

そうそう、25日には小型月着陸実証機SLIMの月周回軌道投入が成功とのこと。ずっと撮影の機会を狙っていたのですが、11月下旬以降の飛行ルートまたは視位置が公開されなくなったため、諦めざるを得ません。どうしてなのでしょうね?

  • 20231225シッカルト、シラー、バイイ

    A.シラー付近
  • 20231225コペルニクス、アリスタルコス、マリウス

    B.アリスタルコス付近


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