ベテルギウス近くを通り過ぎた小惑星Leona2023/12/14

20231213ベテルギウスと小惑星Leona
昨夜は快星でしたが、21時ごろから急速に透明度が低下、夜半過ぎには薄曇りとなりました。別件で望遠鏡を出していましたが、時間が余ったためベテルギウスに向けてみました。まだ小惑星Leonaが近くにいるはずです。

左はベテルギウスとLeonaのツーショットで、Leonaは40分露出の動きが線状になっています。12月11日記事に掲載した画像と位置の違いを比べてみてください。この間にベテルギウスの近くを通ったことが分かりますね。

掩蔽の日から数日経って、様々な画像や動画があちこちのサイトに掲載されるようになりました。例えばSpaceweather.comに投稿されたイタリアのDomenico Licchelli氏の画像スペインのSebastian Voltmer氏の画像は大きな減光の様子や色まで変わったことがたいへん分かりやすく、素晴らしいと感じました。

当日はYoutube中継も見ていたのですが、皆さん慌てていたのかなんだか的を得ない内容ばかりで、安定した番組は少なかったように思います。ビッグニュースではあっても現象自体は繊細で短時間なのですから、現象前後に中継の撮影設定(カメラの向き、露出、ズームなど)を変えてはならないでしょう。まぁ過ぎたことを言っても仕方ありませんね。多くの観測者の結果がまとまってくることを期待して待つとしましょう。

今日の太陽とハロ現象2023/12/14

20231214太陽
朝のうち少し雲が残りましたが、次第に快晴へ。昼過ぎからまた少しずつ雲が出始めました。明日にかけて再び天気が大きく崩れるようです。

20231214太陽リム
左は9:40ごろの太陽。南半球の活動領域13515と13516は中央子午線に近づきつつあります。それを追いかけるように昨日から見えていた黒点群が急成長し、13519と採番されました。右下リムの巨大なプロミネンスは昨日ダークフィラメントとして見えていたところですね。左下リムのプロミネンスも巨大な盆栽みたいで素晴らしい。

20231214幻日
夕方が近くなると弱い彩雲があちこちに出始めました。時々注目していたら、太陽左の幻日が見えていることに気付きました(右画像)。太陽右の幻日も出ていましたがカメラに写らないくらい淡いものでした。天気が崩れる前兆ですね。