昨日の記事に書いた「太陽観測衛星SOHOに写っていたクロイツ群彗星」を追いかけていたのですが、本日太陽に突入もしくは蒸発した模様です。

左画像はSOHO-C3カメラが捉えた10:42の様子。頭部は既に遮光板に隠れてしまう位置でした。長い尾だけが見えていますね。また下Ａ・Ｂ・Ｃ画像はC2カメラの画像で、頭部の消失と淡く残った尾の拡散が記録されています。

クロイツ群は元々ひとつの大きな天体が分裂したものと考えられるため、最終的に個別の彗星であっても似た傾向の軌道をとります。従って、年間のいつごろだったらこの辺りを通るということも分かります。

12月に太陽に接近した場合はC2カメラに右図（The Sungrazer Projectサイトから引用）の位置に写るため、クロイツ群に属する彗星に間違いないだろうと考えられる訳です。（※太陽に大接近する彗星グループは他にもいくつかあります。）直接夜空に輝いた訳では無いけれど、久しぶりに明るいクロイツ群を見ました。