薄曇りのなかで月と彗星を観察2022/05/06

20220505月
夕方の月がだんだん高度を増してきたので、昨夕は拡大撮影してみようかと準備。ところが夕方湧いた雲が月を覆ってしまいました。

  1時間ほどしてあらためて見ると、薄雲が上空に留まっているものの月周囲の雲は切れた様子。拡大撮影はもう不可能な高さになってしまったので、高倍率デジカメで撮影しました。左画像は5日20:50ごろの撮影で、太陽黄経差は約51.28°、撮影高度は約19.72°、月齢4.64、上方向が天頂です。弦傾斜は31.09°まで立ち上がりました。複雑な構造を持つジャンセン付近はいつ見ても面白いですね。秤動は経度緯度ともマイナスですから、今回光ってるサイドは縁地形が見えない方向となっています。

明後日8日夕方は日没頃に月面Xが最良となるタイミング。観察高度50°以上をキープしたまま、月面LOVEも20時ころまでに揃いま。今年の中では最高の見どころになるでしょう。天気がちょっぴり心配です…。

20220506_ZTF彗星(C/2022 E3)
このあと雲が湧いたり引いたり不安定な空模様が夜半すぎまで続きました。今日1時頃から少し晴れ間が持ちそうだったので、4月29日に初観察したZTF彗星(C/2022 E3)に望遠鏡を向けました。前回は恒星に接触して心残りだったのです。

頑張って撮影開始したものの、やはり薄雲が通過し始めました。特に露出後半は微光星が消えるほどの状態…。ひとまず予定通り撮りきって仕上げました(右画像)。恒星の線がところどころ細くなっているのは雲通過による減光です。しかも今回も恒星に接触…。今は天の川通過中ですから仕方ないのかも知れませんね。また折に触れて撮影してみましょう。