令和最初の日本人新天体発見はこの方々!!2019/05/26

20190526_AT2019fya
堰を切ったように日本の天体捜索者による新天体発見情報が二件も流れてきました。令和最初は誰になるだろうと思っていましたが、やはりベテランメンバーの方々。さすがです!

まず、5月25日明け方に超新星候補「AT2019fya」を発見したのは山形県の板垣公一さん。ペガスス座のNGC7549という銀河で発見光度16.3等とのこと。都合良く今朝方晴れていたので確認撮影したのですが(左画像)、よくこんな低空で見つけるなあと感心しました。もっとも私は街中の光害地というハンデがありますが…。

この星域は銀河が複数密集しており、「ヒクソン・コンパクト銀河群カタログ」で言うと「HCG 93」に相当します。HCG 93のすぐ南東(左画像のすぐ左下)には別の銀河群「HCG 94」もあります。ちなみに番号がひとつ前の「HCG 92」は有名な「ステファンの五つ子」ですね。

20190526_TCP J10240289+4808512
もうひとつは5月25日宵におおぐま座に11.8等の突発天体を発見した群馬県の小嶋正さん。23日まで該当位置に16等より明るい天体は無かったことが確認されています。昨夜半前にニュースを知ってすぐに空を確認したところ、まだ北西低空に見えているエリアだったので、上のAT2019fyaに先行して撮影を試みました。かなりモヤがあって画像は真っ白になりましたが、なんとか星像を取り出したのが右画像。もう少し早い時間に撮れば、もっと微光星までたくさん写ると思われます。

時代の呼称が変わっても翻弄されることなく、いつも通りマイペースで捜索を続けられている皆さんには心の底から敬服します。

今日の太陽と異常高温2019/05/26

20190526太陽
朝から淡い雲が出ていますが、よく晴れています。明け方の気温は1日前より2度ほど高く、当地・茨城の気温上昇も全体的に2度ほど嵩上げになりました。朝7時の段階で北海道4地点の気温が30度越えていたのを見て愕然…。すでに報じられているように、日本全体、特に北海道を中心にかつて無い高温を体験する日となりました。

20190526太陽リム
左は13:45過ぎの太陽。いくら待っても巻雲がなかなか移動しないため、薄雲越しの撮影になりました。活動領域はありません。左半球の小さなフレア(?)はまだがんばっていますね。

20190526内暈
プロミネンスは右上のイカのエンペラみたいなところが目立ちますが、他は小規模です。昨日左上に見えていたプロミネンスは、あっと言う間に無くなっちゃいましたね。もう少し継続してあれこれ見えてくれると面白いのですが…

日中も時折見えていましたが、夕方近くなると雲が多くなり内暈が目立ち始めました(右画像)。色合いは淡く、幻日など他の現象を伴わない暈でした。

20190526-1400最高気温
さて、左は14:00時点の日最高温度マップ(気象庁サイトからの引用)。30度以上の真夏日地点が529地点、35度以上の猛暑日地点が51地点あります。速報値ですが、14時過ぎの段階で最高記録は北海道・常呂郡佐呂間町の39.5度(14:07)。沖縄の那覇より11度以上も高いんです。

昨日の記事やグラフを見ていただくと分かりますが、2011年以降の統計では5月に真夏日が500地点を越えるような事態は一度もありません。また5月の猛暑日地点もこれまで最大1地点だったので、大幅更新…というより、もはや統計にならないほど異常事態です。

昨日も暑くて、全国で過去の5月記録を更新したアメダスポイントが140地点もありました。今日は14時時点で276地点が再び更新(うち27地点は昨日の最高記録を再更新)しており、なおも増加中。この件については後日、ここ数日のデータがまとまった段階で記事にしてみようと思います。