久し振りに明け方の二大惑星を観察2019/05/25

20190525木星
昨夜から今朝にかけては気温が高くて透明度悪化、大気の揺らぎも大きかったものの、ひと晩晴れ間が持ってくれました。時間をかけて試写調整をしたのち、久し振りに惑星を撮ってみました。

折良く「木星のマルチイベント」が起きていました。マルチイベントとは勝手に付けた名前ですが、2017年5月10日記事で紹介したように、木星面やそのすぐ近くで食や掩蔽が同時に起きること。ほとんどは「ひとつの衛星とその影が同時に木星前面を通過」が多いのですが、たまに「複数衛星と影が通過」になったり、大赤斑が一緒に見えたりすることもあります。アーカイブ「木星の衛星現象一覧」に表を作ってあるので参考にしてください。

20190525土星
今朝方のイベントは「エウロパとエウロパの影が通過」だったのですが、影の通過が先行して始まった段階でもう薄明が始まっており、木星も南西低くなっていたのでエウロパの通過までは無理。その代わり大赤斑が端のほうで花を添えてくれました。

今年の木星は約12年の公転周期のなかでも一番低く見える時期。ただでさえ隣家の屋根に見え隠れするほどの低さに加えて、とうに南中時間を過ぎていたので、像の揺らめきは凄まじいものでした。左上画像はかなり強めに画像処理をしたのですが模様は不鮮明です。でも各イベントを1枚に収められたのは何ものにも代え難い思いですね。

すっかり青くなった空で土星も撮ってみました(右画像)。こちらはほぼ南中しており、木星よりずっと高かったので像が安定しています。木星は6月11日00:28、土星は7月10日2:07にそれぞれ衝(黄道座標系)を迎えます。どちらも梅雨時期に重なって残念ですが、観察の好期には違いありません。悪い条件の中で何とか工夫して観察してみましょう。

今日の太陽2019/05/25

20190525太陽
朝からよく晴れ、ぐんぐん気温が上がっています。明け方の気温が16度もあったので、そこからの上昇ですから早いですね。14時時点の真夏日地点数は384地点となっています。この時期では過去最多記録。15時頃まで増え続けるでしょう(後述)。

20190525太陽リム
左は13時過ぎの太陽。活動領域はありません。左側の明るい部分が昨日より鮮明に見えました。黒点はないみたい。左上リムに大きなプロミネンスが見えてきましたよ。数日間楽しめそうです。

20190525SOHO-Lasco-C3
太陽観測衛星SOHOのLasco-C3カメラ画像には、プレアデス星団から離れつつある水星と共に、ヒアデス星団が入り込んできました。

左画像はSOHOサイトからの引用で、本日3:37UT(12:37JST)のもの。左下側の遮蔽板支柱付近に広がった星団がそうです。左下端に切れてしまってる明るい星がアルデバランです。

真夏日地点数の変化(5月)
【夕方追記】気象庁のアメダス観測値を使い、2011年以降の「5月の真夏日地点数の変化」をグラフにしてみました(左図)。ただし今年は本日(2019年5月25日)16時時点までの値です。昨日から今日にかけての伸び上がりが異常なことがひと目で分かりますね。

また大分県の竹田ポイントで今年初の猛暑日(最高気温35度以上)を記録。2011年以降の5月猛暑日は2017年5月21日、2013年5月24日、2017年5月30日、2014年5月31日(各1地点)に次いで5例目です。 明日も同様に暑くなる様で、しんどいですね…。オリンピックの頃はどうなってしまうのでしょう?(→2017年8月1日記事・「こんな暑い時期にオリンピック?」参照