地球接近直後のハインズ彗星、明け方には惑星接近も ― 2018/01/06
昨日は朝から曇り、午後から宵まで小雨が降るお天気でした。夜中に起きてみると雲が東に去り、ほぼ快星状態。雨の湿気で透明度が落ち、月明かりも加わって前夜ほど星々はクリアに見えません。でも昨日地球に接近したばかりのハインズ彗星(C/2017 T1)が気になるので観察しました。
左は0:30頃から約30分(30秒×60コマ)の露出で撮影したハインズ彗星。彗星位置基準コンポジットで、画像上方向が天の北方向です。尾の向きが更に左へ回転していました。日々変化するので、撮影する方はレイアウトに気を付けてくださいね。コマは昨日ほど大きく写っていません。透明度のせいなのか、彗星が遠ざかったせいなのか…。撮影時の位置は天の北極から22.4°ほどの角距離で、計算上は明日7日明け方にもっとも北寄りとなるでしょう。余談ですが、この画像の恒星の一部が太くなっていますね。これは0:54に発生した千葉県北西部を震源とする地震の影響で、当地・茨城南部でも震度4を記録しました。2コマぶん地震でぶれています。
その後4時台には雲が流れ始めました。明け方の惑星観察が危ぶまれましたが、なんとか雲が薄くなったところを狙って撮影できました。気温がマイナス5度を下回る中、昨日よりグッと近くなった木星と火星。右画像は2日前の撮影と同一機材ですので比べてみてください。
各惑星の周囲にできる光環が地面に対して縦方向(右画像は上方向が天の北方向、左下が地面方向)に伸びて、いわゆる「光柱」を作っていました。蒸気の雲ではできない現象なので、氷粒の雲だったんでしょうね。
今朝も木星の四大衛星が全て見えていました。右からカリスト、エウロパ、ガニメデ、木星を挟んでイオ、の順です。撮影時の惑星間離角は約34.9′。満月直径よりほんの少し長い程度ですね。明日明け方は一番近くなり、この画像の半分以下です。晴れたらお見逃しなく!
参考:
ハインズ彗星(C/2017 T1)に関係する記事(ブログ内)
左は0:30頃から約30分(30秒×60コマ)の露出で撮影したハインズ彗星。彗星位置基準コンポジットで、画像上方向が天の北方向です。尾の向きが更に左へ回転していました。日々変化するので、撮影する方はレイアウトに気を付けてくださいね。コマは昨日ほど大きく写っていません。透明度のせいなのか、彗星が遠ざかったせいなのか…。撮影時の位置は天の北極から22.4°ほどの角距離で、計算上は明日7日明け方にもっとも北寄りとなるでしょう。余談ですが、この画像の恒星の一部が太くなっていますね。これは0:54に発生した千葉県北西部を震源とする地震の影響で、当地・茨城南部でも震度4を記録しました。2コマぶん地震でぶれています。
その後4時台には雲が流れ始めました。明け方の惑星観察が危ぶまれましたが、なんとか雲が薄くなったところを狙って撮影できました。気温がマイナス5度を下回る中、昨日よりグッと近くなった木星と火星。右画像は2日前の撮影と同一機材ですので比べてみてください。
各惑星の周囲にできる光環が地面に対して縦方向(右画像は上方向が天の北方向、左下が地面方向)に伸びて、いわゆる「光柱」を作っていました。蒸気の雲ではできない現象なので、氷粒の雲だったんでしょうね。
今朝も木星の四大衛星が全て見えていました。右からカリスト、エウロパ、ガニメデ、木星を挟んでイオ、の順です。撮影時の惑星間離角は約34.9′。満月直径よりほんの少し長い程度ですね。明日明け方は一番近くなり、この画像の半分以下です。晴れたらお見逃しなく!
参考:
ハインズ彗星(C/2017 T1)に関係する記事(ブログ内)