月と四惑星の会合・最終日!2018/01/15

20180115月と惑星の会合
明け方の空で月と四惑星が会合する最終日を迎えました。5日間ずっと近くの広場で観察してきましたが、今日は国際宇宙ステーションの通過も加わるため、期待が高まります。家を出る少し前に空を確認したら快星だったので、機材を担いで歩く足取りも軽くなるというもの。ところが…

現地に着く少し前から「ん?様子が変だ」と感じ始めました。南から東にかけての低空がぼんやり明るいのです。薄明はまだ早いし、目の錯覚か、光害が強いせいか…。でも違いました。明らかに雲が湧いており、宇宙への視界が遮られていたのです。5日間のなかで最も酷い状況でした。

20180115月と惑星の会合
左上画像は到着後すぐ撮った試写(右画像はマーカー付き)。このときは超低空の雲間に月が見えましたが、すぐに見えなくなりました。後から確認したところ土星も微かに写っていましたが、土星の下にある水星はまだ顔を出していません。ISSの接近が迫っていたけれど、上空の木星や火星も時々見えなくなるほど雲は多くなっていました。

明らかに月・四惑星・ISSが一緒の撮影は無理そうなので構図を変えようか迷いましたが、背後(西空)から明るいISSが見え出したのでそのままの向きで撮影を続行しました。

20180115月と惑星の会合+ISS
国際宇宙ステーションが頭上を通過する頃には雲が天頂まで届いていましたが、さすがはマイナス4等級の人工衛星、雲越しでもクッキリ見えます。ISSの光が完全に雲に隠されるまでの23コマを比較明コンポジットしたのが右画像。月・土星・水星は雲に隠れており、ミラクルは起きませんでした。

まあ、天体観察にこんな状況はよくある話。「何十年も期待して待った天文現象なのに曇られた」等という話はあちこちで耳にします。天体に限らず鳥でも虫でも花でも、自然が相手の観察は「いつまでも待てる気の長さ」と「一瞬の観察力発揮」とを併せ持たないと成し得ませんね。

その後も少し待ちましたが回復の兆しがみえないので、機材を片付けてゆっくり歩いて自宅へ。帰宅後も生け垣の隙間から東空を気にしていると、明るい空に流れる雲越しに極細の月がチラホラ見えるではありませんか。

20180115月と土星の接近
これは思いがけないご褒美。すぐに機材を組み上げ、雲間のタイミングを見つつ撮影しました(左画像)。撮影中は気付きませんでしたが、土星も写っています。前景の植樹とのバランスを気にして月を上にシフトしたのが正解でした。水星は最後まで見ることができませんでした。

今年起こる五天体の接近は、10月中旬に夕空で水星・金星・木星・土星・月の会合があります。日没後すぐでないと見えないため条件は厳しいですが、ぜひ挑戦してみましょう。なおその次は2019年10月末です。詳細はアーカイブ:多天体の接近現象をご覧ください。