M108系外銀河に接近したタットル・ジャコビニ・クレサーク彗星2017/03/23

20170323タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)
昨夜から今朝にかけて、タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)がM天体のひとつ、M108に大接近する光景を目にすることができました。M108はおおぐま座にある系外銀河で、すぐ近くのM97(ふくろう星雲)とともに有名です。

22時頃に最接近を迎えるため撮影しようと心待ちにしていましたが、日が落ちると共に雲が多くなり、そのまま夜半まで全く晴れませんでした。ようやく晴れ間が訪れたのは日付が23日に変わってから。銀河から遠ざかりつつある彗星を捕らえることができました。

左画像は0:45頃から約10分間の撮影で、恒星位置基準のコンポジット、上方向が天の北方向、上下画角は約0.7°。銀河の形がぶれないよう恒星位置基準にしたため、彗星のほうが少し動いています。いつもより短めの露光にしたつもりですが、この時期のタットル・ジャコビニ・クレサーク彗星は速いですからね。

20170323ジョンソン彗星(C/2015 V2)
最接近時の両天体中心離角は約8′。彗星のコマ直径が少なくとも20′、ひょっとしたら30′はあるので、コマが確実に銀河を覆っていたことになるでしょう。(M108の横幅が約8′です。)見かけ上のお話しですが、滅多に見ることができないシーンなので何だかワクワクしますね。

晴れ間が続いたので、ついでにジョンソン彗星(C/2015 V2)にも望遠鏡を向けました。順調に育っているようで何より。右画像は1:40頃から約10分間の撮影で、画角などは上画像同様ですが、こちらは彗星位置基準のコンポジット。ただし現在はもっとも動きが遅い時期を迎えており、恒星もほぼ点像になりました。なんと二週間近くこの写野を出ないんですよ。4月下旬からは現在の数倍以上の速さで空を動いていきます。

下にステラナビゲーターによるタットル・ジャコビニ・クレサーク彗星の位置星図を掲載しておきますので観察のご参考に。ジョンソン彗星については2016/12/10の記事内にあります。

  • タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)星図

    (2017年3月頭から下旬)
  • タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)星図

    (2017年3月下旬から4月中旬)
  • タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)星図

    (2017年4月下旬から5月中旬)


参考:
タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)に関係する記事(ブログ内)
ジョンソン彗星(C/2015V2)に関係する記事(ブログ内)

春の空に細やかな外接ハロ2017/03/23

20170323外接ハロ
昼まで雲が多く、太陽観察ができませんでした。午後は晴れ間が広がったものの、頻繁に巻雲が空を覆いました。

左は15時過ぎ、外出中に見つけた外接ハロ。あまりはっきりしていませんでしたが、内暈とは違う印象です。(約1時間前には下側も見えていました。)また太陽近辺に彩雲または光環が出ていたようですが、減光観察する道具を持ち合わせていなかったのではっきりとは分かりませんでした。

暖かな陽気でしたが、通りの桜はまだしっかり蕾を閉じています。代わりに足元にはたくさんスミレが咲いていました。